冥界の番犬・ケルベロスの評価
5/3/3 【ファンファーレ】番犬の右腕・ミミ1体と番犬の左腕・ココ1体を出す。
【進化時】自分の他のフォロワーすべては「ラストワード ランダムな相手のフォロワー1体に1ダメージ」を持つ。
※番犬の右腕・ミミ
1/2/1 【ラストワード】相手のリーダーに2ダメージ。
※番犬の左腕・ココ
1/1/2 【ラストワード】自分のリーダーを2回復。
ローテーション評価…S
アンリミテッド評価…S
スタンダード環境のパワーカードであったケルベロスの新録版です。旧バージョンの1コストバーン+1コストバフスペルを一枚ずつ手札に加える打撃力特化な性能とは打って変わって、ミミココがフォロワーとして盤面に出てくるようになり、展開力の高いフォロワーになりました。バーンダメージはミミのラストワードとして残っていて、リーダー打点を出せる特長を残したままパワーアップしています。
5コストで3/3+2/1+1/2のオーバースタッツ気味な3面展開をしておきながら、ミミココのラストワードでライフアドバンテージを稼ぐことができます。さらにケルベロス本体の進化時効果でミミココをはじめとした他のフォロワーにベレヌスのラストワードと同じランダム1点が追加されます。
全体的に弱いところが一切なく、展開力、進化時のラストワードも含めた盤面制圧、ミミココの2点バーン2点回復によるライフアドバンテージとどれをとっても隙がありません。加えてローテーションでもアンリミテッドでもネクロマンサークラスにとって中コストで横展開できるカードはグレモリーやヘクターへとスムーズにつなげる意味でも待ち望んでいたパーツといえます。
ネクロは現実的に考え得る限り最強に近いレベルの5コストカードをもらえたと言っていいと思います。ネクロの全デッキで高確率で3投できるフォロワーであるため、ローテーションアンリミテッドともにS評価です。
ジライヤの評価
9/8/8 【アクセラレート】2; 相手のフォロワー1体の攻撃力/体力を1/1にする。
【ファンファーレ】相手のフォロワーすべての攻撃力/体力を1/1にする。
ローテーション評価…A
アンリミテッド評価…A
9/8/8とプロトバハムートと同等のスタッツです。アクセラレートを持っているところや能力が全体除去(厳密には除去はしていませんが)であるところも似通っています。ジライヤの効果はファンファーレでの相手のフォロワー全ての弱体化で、1/1にすることでかなり相手盤面の脅威は下がります。また、アクセラレートで相手フォロワーを1/1にする2コストスペルとして扱うことができます。
味方盤面まで焼き払ってしまうプロトバハムートと違い、ジライヤは疑似全体除去を内蔵したフォロワーでありながら味方へは一切干渉しません。それでいてどんな大型フォロワーも1/1にできるためプロトバハムートで対処できない大型フォロワーにも対処できます。盤面に味方フォロワーを残せている状況であれば1/1となった相手フォロワーは一方的に処理できますし、相手によっては無視しても問題ないでしょう。相手盤面のフォロワーが何であれ1/1フォロワーが残ってしまうことと引き替えに、対応できる状況がとても広いのが魅力です。
また、ファンファーレを切り取ったアクセラレート能力が非常に強く、2コストと軽いスペルでありながら確定除去のような使い方ができます。1/1フォロワーをむりやり作ることができるためため簒奪の従者との相性がよく、交戦時に+1/1しながら財宝カードを得ることができます。
ロイヤルで9コストのフォロワーというと通常は採用しにくいことが多いですが、ジライヤは2コストアクセラレートスペルとして使いやすく、今までエンハンスクーフーリンなどで処理していた大型フォロワーに対する低コストの回答として優秀です
。高コストフィニッシャーの枠ではなく大型フォロワーへの除去枠として構築に採用できるにもかかわらず、9コストで汎用的なファンファーレを持った大型フォロワーとしてプレイできます。そのため低い構築負荷で高コストを水増しできるカードであり、アクセラレートも併せてデッキの対応力を大きく上げることができるでしょう。ローテーション評価アンリミテッド評価ともにAです。