ミチタのシャドバ備忘録

使ってるデッキ、新弾評価など

森羅咆哮事前評価:ドラゴン編

 

 

 

 総評

 

 ドラゴンはRoG環境ではネクロと並んで不遇リーダーでしたが、今回の新カードではその分かなりの強化を受けました。

呪われし影・ヴァイディはストーリーの主役の一人だけあって、今までのドラゴンにはなかったリーダー付与効果による強力なフィニッシャーになっています。

自然シナジーのカードは優秀な性能で揃っており、特にpp加速フォロワーの旋風のプテラノドンが追加されたことで、次環境のドラゴンはローテーション制度始まって以来最もpp加速カードが多く存在する環境になります。

 

 ポセイドンの後釜として期待される蒼海の主・ネプチューンや、5コスト2点AoEに3コストのスターフェニックスが付いてくるフェニックスハウルなど、自然シナジー以外のカードも粒ぞろいです。

ヴァイディ、フェニックスハウル、ドラゴンブレイダーといった4,5コスト帯の動きが強化されたことで、pp加速による初動の遅れを早いターンで取り返すことができるようになった点も大きな強化といえます。

手札さえ切れなくなければ暴竜・伊達政宗などの既存のパワーカードも輝きを取り戻せることでしょう。

 ドラゴンが最近の環境で不遇だった大きな原因は、ドローの弱さフィニッシャーの不在でしたが、自然ドラゴンはその二つの弱点を完全に克服しており、pp加速と大樹システムの相性の良さも相まってかなり有力なデッキに仕上がりそうです。

 

 

レジェンドレア

 蒼海の主・ネプチューン

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うつくしい…

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…S

 

 

 8コストで、アクセラレートを持った守護持ち3面展開フォロワーです。明らかにローテ落ちするポセイドンを意識しています。

 

 作られる盤面の強さは守護裏に5/7が隠れるポセイドンにやや劣りますが、その代わりにオルカ2体に疾走が付くためポセイドンよりも攻撃的です。

アクセラレートは3/2/2疾走で、これもまた2/1/3守護だったポセイドンよりもアグロ向きになっています。

疾走で即座に仕事ができる分だけポセイドンよりも安定した成果を挙げやすく、8コストの後釜として充分な戦力です。

 

 相手ライフを削りに行ける大型フォロワーなのでランプヴァイディとも相性が良く、アクセラレートのおかげでアンリミテッドのフェイスドラゴンでも採用が見込めるでしょう。

2pickでも合計スタッツが高い疾走フォロワーなので強力です。あまりアクセラレートで使いたいカードでは無く本体コストが重いので、うまく着地できるゲームプランを取る必要はあるでしょう。

 

 

 呪われし影・ヴァイディ

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ローテーション評価…S

アンリミテッド評価…B

2pick評価…A

 

 

 4/4/4の優秀なスタッツで、ファンファーレで継続的に相手リーダーにダメージを与えられる影の浸食を手札に加えることができます。2枚目以降の影の浸食も優秀な除去になって腐らない親切設計です。

進化時には影の浸食のコストが下がり、必殺まで付きます。ストーリーの主人公格だけあって能力が盛られています

 

 ナテラの大樹は1コスト1ドローで、pp加速して余ったコストでドローできるためそれ自体がドラゴンとの相性の良いシステムです。

新弾ではファンファーレで大樹を破壊するカードも複数枚追加されており、それらのカードでテンポロスなく破壊回数を稼ぐこともできるため、影の浸食の打点を伸ばすことはさほど難しくありません。

影の浸食を撃つ隙さえ作れば対戦相手は回復しない限りいつか倒れますし、浸食プレイ後にナテラの大樹を出して打点を上乗せすることもできるため、即死ではないにせよ決定力は非常に高いです。

ヴァイディ本体の4/4/4というスタッツも優秀で、託宣から3ターン目にプレイする動きはシンプルに強いです。

 

 pp加速がある分クラスカードの明確な勝ち筋に乏しかったドラゴンにとって待望のほぼ対処手段のないフィニッシャーです。自然ランプドラゴンのエースとして構築環境入りできると考えています。

2pickでも4コストの良好なスタッツに有用なリーダー付与効果で使いやすいです。構築ほどの打点は出なくても毎ターン削っていけば耐久しているだけで勝てます。

 

 

ゴールドレア

 霧氷のトリケラトプス

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ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…C

2pick評価…A

 

 

 大樹が場にあればファンファーレで相手フォロワーを1体破壊できます。

 

 ナテラの大樹が盤面にある必要があるとはいえ、6/5/5+確定除去というのはドラゴンがpp加速から出す除去内蔵フォロワーとしては強烈な効果です。

ファンファーレで使ったナテラの大樹もラストワードで戻ってくるため、影の浸食の破壊回数稼ぎとしても強いです。

 

 しかし6コストというコスト帯は母なる君シヴァと被っており、特に母なる君とは除去内蔵フォロワーという役割まで被っています。

母なる君は6コスト使えるようになった時点でフルパワーで出すのは難しいため5,6ターン目にプレイするならトリケラトプスの方が強そうです。

反面それ以降のターンでのパワーはさすがに母なる君の方が強いため、自然ドラゴンの中でもデッキのゲームスピードに応じて採用が変わる枠になるでしょう。

 

 5ターン目先攻に進化置きで無傷の7/7を残せたりもするので中盤の制圧力は高く、競合はありますが自然ドラゴンの有力パーツとして使われていきそうです。

2pickでも効果発動さえ出来れば素晴らしいカードです。ナテラの大樹を序盤に出せるピックができれば優先度は高いでしょう。

 

 

 フェニックスハウル

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ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…S

 

 

 3~4コスト相当の2点AoEを撃ちながら3/2/2突進のスターフェニックスを召喚できるスペルです。抱き合わせによってコストがかなりお得になっています。

 

 5コストでしか撃てないためサラマンダーブレスほどの汎用性はありませんが、5コストの全体除去としては従来のものと比べても高効率です。

自然エルフによる横展開をブルームスピリットを一方的に倒しながら一掃できるのは嬉しく、スターフェニックスのおかげで柔軟に相手フォロワーの処理を行うことができるのは通常のAoEにはない利点といえるでしょう。

 

 ドラゴンのAoEドラゴンバスター・イアンと競合しますが、ナテラの大樹によって盤面の狭い環境なのでイアンではジェラシードラゴン・アデールを出せない危険性があり、このカードの方がAoEとしては安定しそうです。

序盤のpp加速による隙を4ターン目に軽減できるカードなので、アンリミテッドも含めて託宣を採用するデッキでは前向きに採用検討できるでしょう。

2pickではリソースになるスターフェニックスを出せる点が嬉しく、通常のAoEよりもリミテッド適正がさらに高いです。

 

 

シルバーレア

 バブルマーメイド

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ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…D

2pick評価…B

 

 

 2/2/2で、仲間の人魚をランダムで呼び寄せるファンファーレを持っています。

ガジェットマーメイドは機械シナジーカードですがバブルマーメイド自身とキュアマーメイド・ジゼルは機械ではない普通の人魚です。

 

 ランダム効果なので機械デッキには取り入れづらく、貰えるカードも大したパワーではありません。

正直あまり強いカードではなさそうですが、財宝ドラゴンなら低コストでカウントを稼ぐことのできるカードは相性がよく、機械カードも4,5種類は入るためガジェットマーメイドを疾走で出すことも比較的容易です。

 

 盤面を埋めるナテラの大樹との相性が悪いため財宝ドラゴンの強化要素は乏しく、次環境で強くなるとは正直考え辛いですが、もし組むとすればバブルマーメイドはデッキに入りやすいカードでしょう。

2pickでは2/2/2に後続のフォロワーが付いてくるためそこそこの性能です。ジゼルは進化フォロワーの横などに添えると効果的でしょう。

 

 

 旋風のプテラノドン

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デザインがかなり好み

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…B

2pick評価…C

 

 

 自然シナジー専用のpp加速カードです。場にあるナテラの大樹を破壊することでppを増やすことができます。

霧氷のトリケラトプスにも言えますが、場にナテラの大樹がない状況でもラストワードは発動するため荒野の案内人のように使うことも一応可能です。

 

 3コストのpp加速フォロワーとしてはドラゴンナイト・アイラのようなラストワードではなく、アンネローゼのように進化時でもないため、3ターン目にプレイすれば4ターン目に確実に5pp使うことができます

このカードも大樹の破壊回数を稼ぐことができる点が強く、ppが充分に溜まったあとにも影の浸食の打点を伸ばせるため完全には腐らないです。

ただpp加速のためには荒野の案内人などによって早いターンでナテラの大樹を準備する必要があります。

ワイルド・マナや荒野の休息でもいいため2枚コンボというほど厳しい条件ではないものの、pp加速カードなのに序盤にスムーズにプレイできない可能性があるのは少し不満です。

 

 自然ドラゴンであればワイルド・マナ→託宣→大樹プテラノドンのような素早いpp加速も実現可能で、4ターン目にヴァイディ浸食や霧氷のトリケラトプスまでつなげることができます。

条件付きとはいえ進化ターン前にppを伸ばせるフォロワーは希少であり、自然シナジーを用いるドラゴンであれば間違いなく採用されるでしょう。

2pickでは序盤にうまく大樹カードと組み合わせて加速できればいいですが、3/2/2と貧弱で中盤以降の役割が乏しく、ヴァイディとのシナジーも狙いにくいのでややリスクのあるカードです。

 

 

 ワイルドマナ

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ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…B

2pick評価…B

 

 

 ドラゴンのマナは、5/5疾走を手札に加えることができます。

 追加効果は10ターン目以降なので、pp加速で早めに10ppになったとしても発動しないため注意が必要です。

 

 他のマナが0コストで3~4コスト相当の仕事をしているのに対して、7~7.5コスト相当の疾風のドラゴンを手札に加えるだけの効果はやや貧弱に感じます。

しかし影の浸食などでライフを攻めることに長けている自然ドラゴンとの相性は良い効果です。終盤のリーサル札になることもあるでしょう。

 

 肝心のマナ本体との相性も、自然ドラゴンは影の浸食のためにも旋風のプテラノドンのためにも軽い大樹生成カードが必要なデッキなので、デッキとの親和性は高いです。自然ドラゴンであれば採用しない理由はないと考えています。

2pickではまぁ普通のマナです。終盤まで貯めておいて疾走フォロワーとしても使えるのは嬉しいでしょう。

 

 

ブロンズレア

 ドラゴンブレイダー

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ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…B

2pick評価…S

 

 

 結晶効果は時間差でドラゴントークンを出すアミュレットです。

8コストの本体は即座に2面並びますが合計スタッツは同じで、ナーフ後の立ち上がりし鋼の戦士・シロウに似ています。

 

 シロウと違って出てくるトークンに守護が付いていないので、速いデッキに無視されるリスクはあります。

しかしドラゴンの場合はpp加速から4ターン目に5/5を押し付けながらアミュレットを設置できるのが大きな違いです。

旋風のプテラノドンの追加のおかげで4ターン目に5pp使えるパターンが以前よりも増えたため、早いターンからpp加速の恩恵を受けることができるこのカードの価値は高いでしょう。

8コストの本体は単体ではやや物足りないですが、暴竜・伊達政宗と組み合わせれば3面除去しながら強固な盤面を作り出せます。

 

 ランプドラゴンであればアミュレットで場が狭くなっても比較的戦いやすいこともあり、自然ドラゴンの中盤戦力として有力な選択肢になるでしょう。

2pickでは守護持ちのいにしえの聖域のほどではないにせよ、合計スタッツが5/10/10で非常に制圧力の高いブロンズレアです。

 

 

 ドラゴンシェフ

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炎の料理人(物理)

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…C

2pick評価…B

 

 

 3/3/3スタッツでリーダー回復が付いています。直接の自然シナジーではありませんがアミュレットが場にあると回復量が伸びます。

 

 スタッツも回復量も悪くはありませんが、エンハンス無しの3コストフォロワーで特別なシナジーがあるわけでもありません。

継続的なダメージを与えてくる自然ネクロや自然ドラゴンに対しては焼け石に水感がありますし、体力20から勝ちまで持っていけるAFネメシスや豪風リノエルフにも刺さりません。回復しか役割の無いカードなので、有効な相手が限られるのが辛いです。

 

 環境が自然エルフなどに偏って、回復によるリーサル逃れの価値が高くなれば採用されるかもしれませんが、先に荒野の休息やシヴァあたりを検討しそうです。

2pickでは3/3/3にメリットテキストがあるので文句はないでしょう。

 

 

 雷電ヴェロキラプトル

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ローテーション評価…S

アンリミテッド評価…B

2pick評価…S

 

 

 2/2/2の大樹生成サイクル、そのドラゴン版です。覚醒条件でナテラの大樹を2枚手札に加えることができます。

 

 忌まわしき紫竜のナーフ以降、常に手札切れに悩まされてきたドラゴン待望の優秀なドローソースです。

覚醒状態であれば2/2/2に分散できる2コスト2ドローが付いてきて、大樹の破壊回数も増やせます。

pp加速から減らした手札の回収手段が無かったドラゴンにとって、ppをドローに変換できるナテラの大樹は優秀なリソース交換手段であり、その中でも手札を増やせるこのカードはドラゴンクラスの台所事情にマッチしています。

 

 各クラスのサイクルカードの中でもトップクラスで優秀なカードであり、ローテーションドラゴンの必須パーツになると考えています。

2pickでも2/2/2の追加効果としては非常に強力です。この性能でブロンズレアなので複数枚pickできれば手札には困らないでしょう。

 

 

 ニードルドラゴニュート

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ローテーション評価…D

アンリミテッド評価…D

2pick評価…A

 

 

 ファンファーレで相手フォロワーへダメージを飛ばせる5/4/5です。既に手負いの相手にはダメージが上がります。

 

 相手の進化後フォロワーを葬ることができればテンポを取れるため、やっていることが悪いわけではありません。ありませんが、ジークフリートを経てフィルレインまでローテ落ちしたあとの現代シャドーバースでやることかというと疑問しかないです。

5ターン目に残った進化フォロワーが体力4以上だったら以降のターンで一生腐りそうですし、特に自然シナジーがあるわけでもないため採用のモチベーションを見出せません。

 

 意外と構築で使われなかったジークフリートのことを考えると、既にダメージを受けた相手は破壊でよかったのでは…と思わざるを得ません。

2pickでは中盤戦力として充分pickできる性能を持っています。中盤の進化合戦における対ドラゴン最優先のケア対象になるでしょう。

森羅咆哮事前評価:ウィッチ編

 

 

 

総評

 

 ウィッチは運命の導きがローテ落ちすることでスペル軸や機械軸に打撃がありそうでしたが、入れ替わるようにカオスウィザードが追加されました。

このおかげで機械ウィッチとソロモンウィッチは前環境とほとんど変わらないリストを使うことができます。

手札から打点を出せるデッキや序盤からフォロワーの並ぶデッキが増えるため機械ウィッチに前環境ほどの優位性があるかは未知数ですが、強さの保証されたデッキであるのは間違いないため環境に居座り続けそうです。

 

 カオスウィザードを含むウィッチの多くの新カードは、新規アーキタイプであるライリーウィッチに入るカードです。

このデッキは最高速度で劣る代わりに安定感を得た豪風リノエルフというイメージだと思っています。プレイングはこちらの方がわかりやすいのでランクマッチでの人気が出そうなデッキです。

 ライリーの直接召喚自体は8,9ターン目前後で、AoEも持っており自陣にフォロワーもある程度並ぶためミッドレンジ系のデッキに対しては有利に立ち回れそうです。

ただ勝ち手段がリノエルフと似通っているうえにライリーは1体ずつ直接召喚されるため、リノエルフと同じメタカードでより強固に対策されてしまうのが少し厳しいところです。

特に安息の領域を入れたエイラビショップには大きな不利がつくため、デッキとしての活躍はメタ次第になるでしょう。(そのため、初日に握るデッキとしてエイラビショップはかなりおすすめです)

 

 またアンリミテッドでも使えそうな軽量スペルが増えたのも今回のウィッチの大きな収穫です。

特にマナリアの叡智はキーカードのデッキへの埋め直しが可能な上に1枚で3枚分のスペルになる優秀なカードで、カオスウィザードとともにウィッチクラス全体の底上げになり得るカードだといえます。

逆に秘術ウィッチは静寂の実験室の再録があったものの、それ以外でパンチのある高レアカードを貰えなかったためもう少し厳しい立ち位置を迫られそうです。

 

 

レジェンドレア

 極点のエレメンタル

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ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…C

2pick評価…B

 

 

 アクセラレートはアミュレット限定の対空射撃で、ナテラの大樹であれば3点、他のアミュレットであれば2点ダメージになります。

本体は7/3/3守護+AoEで、同じ条件で2点ダメージか3点ダメージを撃ち出します。

 

 …なんかもう書いてあることがひたすらに弱いです。

自分のフォロワーは対象に取れないうえに実質ナテラの大樹限定の対空射撃という微妙な気持ちにさせられるアクセラレートに、トリル+デビルソングと変わらないスタッツダメージでありながら条件として大樹の自己バウンスをしなければならない本体。

他クラスの既存カードの下位互換に近く、これ本当にウィッチの自然軸を担うレジェンドカードですか?と愚痴を言いたくなります。

 

 ただ大樹のプレイ回数を稼ぐという一点においては、このカードは馬鹿にできない働きをします。

瞬間的に1コスト3点除去として使えるのは対空射撃と同じであり、大樹をバウンスすることでライリーの直接召喚が近づくため実質的には2コスト3点除去よりも強い働きをします。

物足りない本体性能も、ライリー直接召喚まで耐えきることが大事なデッキコンセプトと噛み合っており、呪いの言霊・ジンジャーとはかなり相性が良いため進化タッチの構築ではさらに輝きます。

 

 このようにライリーウィッチとの相性は非常に良好であり、基本的には必須枠として採用されることになりそうです。

正直ライリーの直接召喚テキストがなければかなり弱いカードなので、レジェンドの威厳がなさすぎる気はするんですが…。

 

 2pickでは本体スタッツは寂しいですが貴重なAoEであり、アクセラレートで軽量除去としても使えるため使い勝手の良いカード…と思いきや、そもそも自陣にアミュレットが存在しないとアクセラレートと本体のファンファーレが発動しません

自然カードに新弾ボーナスがかかる次環境はともかく、アミュレット生成カードの少ない環境になるとドンドン使い勝手が悪くなりそうです。

 

 

 魔人の使役者

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アラジンがモチーフ

ローテーション評価…C

アンリミテッド評価…D

2pick評価…A

 

 

 ファンファーレで魔神と称して過去の強力な他クラスのレジェンドカードをデッキ外から連れてくることができます。

魔将軍・ヘクターと昏き底より出でるものはローテ落ちの後にナーフ解除されているため、なんと全盛期フルパワーの能力のものがローテーションで使えます

 

 とてもロマンあふれるカードではあるものの、持ってくる魔神は完全にランダムです。

3ターン目にプレイしたら7択ですし、スペルブーストを溜めて3つの願いを叶えたとしてもヘクター(もしくは任意の魔神)を引ける確率は43%しかありません。

毎回ヘクターを引けるならもちろん強力ですが、現実的にはランダム要素が強く、状況次第ですがジライヤと断罪者・シルヴィアがかなりハズレ気味になっています。

 

 使役者や魔神を出すターンはスペルブーストも大樹カウントも進まないため、他カードとのシナジーを見出すのも難しいです。

ウィッチの有力デッキは、機械にせよ大樹にせよスペルにせよカード間のシナジーが重要なデッキが多く、単体でしか働かないこのカードを入れる余地はなさそうに思えます。

また自身のスペルブースト効果も、スペルブーストが12も溜まっていれば魔神連打よりも強い行動はいくらでもある時間帯です。

そもそもスペルブーストカードとしては前弾のアディショナルカードで同じコストの究極錬成が追加されたばかりで、魔神の使役者とはスペルブーストの恩恵が違いすぎます。

 

 正直このカードを積むことで勝率の上がるデッキがあまり想像できません。どうしても使いたいならなんとかしてヘクターを引きましょう。

2pickではランダムのどれを引いてもさすがに強力でしょう。基本的にはスペルブーストは狙わずさっさとプレイするのが吉です。

 

 

ゴールドレア

 エレメントシャーマン・ライリー

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フィニッシャーの風格を感じる

ローテーション評価…S

アンリミテッド評価…B

2pick評価…D

 

 

 ウィッチの自然シナジー真のボスです。ナテラの大樹のプレイ数に応じて攻撃力が上がっていく疾走フォロワーで、ナテラの大樹のプレイ回数が7を超えるとデッキから0コストで直接召喚されます。

 

 プレイ回数が7であれば9/8/6疾走です。0コストで出てきていいカードではありません。

通常こういう直接召喚持ちのカードは手札に来てしまったときに泣く羽目になりますが、ライリーの場合は9ターン目に直接召喚したライリーと手出しのライリーでリーサルを取る動きも充分考えられるため、3枚全て引いてしまわない限りはそれほどひどいことになりません。

新カードにマナリアの叡智もあるため直接召喚ができなくなる心配はほとんどなく、9コスト疾走フォロワーとしても単純に強力なので大樹のプレイ回数さえ達成できれば非常に安定感のあるフィニッシャーとして運用できます。

 

 デッキタイプ全体としては勝ち手段をライリーに依存するため安息の領域の突破手段が乏しいなどの穴はあるものの、フィニッシャーとしてのライリーの性能は凄まじいものがあります。

2pickでは一転弱いカードです。ナテラの大樹のプレイカウントを稼ぐのは容易ではなく、直接召喚は夢のまた夢でしょう。

 

 

 カオスウィザード

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強キャラ感

ローテーション評価…S

アンリミテッド評価…S

2pick評価…B

 

 

 フォロワーになった運命の導きです。フォロワーなのでプレイ時にスペルブーストは進みませんが進化時に1ブースト進むようになっています。

 

 運命の導きというカードがウィッチに於いて最強なのは知っての通りだと思います。

このカードは1/2の本体がついていますが、単純に打点になったり進化先として使えるなどの利点もあれば、0コストスペルでなくなり盤面を埋めてしまうという欠点もあります。

特に機械ウィッチでは盤面を埋めるデメリットは若干痛いため、デッキとしてはほんの少しだけ弱体化したといえるかもしれません。

 

 とはいえスペルブーストを取り扱うデッキでこのカードが使われないということはあり得ないと言え、今後15か月間のローテーションウィッチを支えるカードになるでしょう。

アンリミテッドではなんと運命の導きとの0コスト2ドロー6枚体制が可能になります。従来よりも1コストスペルをふんだんに投入した高速デッキが可能になりそうです。

2pickでも2ブーストすればコスト相応なのでドローソースとしては悪くなさそうです。デッキのスペル枚数によって評価は前後するでしょう。

 

 

シルバーレア

 パイロエレメントソーサラー

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ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…B

2pick評価…A

 

 

 アミュレットのバウンスを条件にAoEを撃てる3/2/3です。「他の」フォロワーと書かれていないため、自分の炎で自分にもダメージが入るお茶目さんです。

 

 アミュレットのバウンスが条件で、自身にもダメージが入るため実質3/2/2か3/2/1になりますが、ナテラの大樹を戻せば3コストの2点AoEに2/1の本体が付いてくるという非常に効率のいいAoEになります。

自然エルフや自然ネクロ、機械ロイヤルなどの横並びにしっかり刺さり、ブルームスピリットのような体力3以上のフォロワーも本体の進化で倒せます。

そのため、コンセプト的には横並べデッキに不利の付きかねないライリーウィッチのデッキ相性に大きな影響を与えるカードです。

このカードが存在するおかげでナテラの大樹を複数回プレイする隙を捻出することが可能になるマッチアップは結構あるでしょう。

 

 ライリーウィッチの守備の要として使われるカードになりそうです。逆に対ライリーウィッチでは最警戒カードなので、相手取るときには体力3以上でフォロワーを残すことを徹底する必要があるでしょう。

2pickではシルバー枠でpickできる全体除去なので不利盤面を打開できる可能性があります。pickにおいても対ウィッチでの優先的なケア対象になりそうです。

 

 

 静寂の実験室

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ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…ー

2pick評価…B

 

 

 秘術の安定2コスト枠が再録されました。

 

 今までの2コスト枠が体力1のラビットメイジだったことを考えると格段に強いカードです。

素直な性能で2/2/2なので単純に強く、秘術の確実な強化だといえます。

 

 ただこのカード以外で秘術にまともな強化がなく、屋台骨を支えるカードが増えただけでは環境で取り上げられるには不足だと思われます。

2pickでも秘術を消費して強いカードが少なく、ナテラの大樹で盤面が埋まりやすいため取りすぎると危険かもしれません。

 

 

 エレメンタル・マナ

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ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…B

 

 

 ウィッチのマナの追加効果はランダムな対象へのルーンの貫きです。

 

 10ターン目までの性能は一緒ですが、ウィッチの場合は5ターン目以降ならスペルブースト無しで撃てる0コストスペルであるという点に価値があります。

単体ではドロー効果はなく、ナテラの大樹が手札を埋めるためどんなデッキでも使えるほどの汎用性はありませんが、スペルブースト速度を重視するなら選択肢に入ってきそうです。

 

 もちろんライリーウィッチなら必須枠で、このカードと荒野の休息のおかげでスペルとのハイブリットが組みやすくなっています。

アンリミテッドでもスペルウィッチの更なる速度の向上が見込めるため盤面を埋めても問題ないデッキであれば有力になりそうです。

2pickでは大樹が既にあればおまけ付きの知恵の光として使えそうです。ライリーの達成が難しいので大樹のプレイ回数を稼ぐ意味は薄いでしょう。

 

 

ブロンズレア

 アースエレメンタラー

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かわいい

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…B

2pick評価…S

 

 

 ウィッチの2/2/2大樹生成サイクルです。デッキが20枚以下であれば4/4になります。

 

 この条件は今までだと2pick限定の効果でしたが、自然ウィッチはライリーの召喚準備の過程でデッキをどんどん掘り進めるため現実的なターンに4/4での召喚が狙えそうです。

ただその頃にはライリー召喚の準備が整っていることも多いでしょうし、試合の趨勢に関わる効果であるかは微妙なところです。

 

 まぁそんなことはあまり関係なく、大樹をくれる2/2/2が採用されないはずがないためライリーウィッチで確実に3投されるでしょう。

2pickではかなりイカれたパワーカードです。大樹と合計しても3/4/4スタッツなのに実質キャントリップが付いているんですが…。大丈夫なんですかね?

 

 

 インパルスアルケミスト

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ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…A

 

 

 3/2/3スタッツで、盤面のアミュレットを複製して手札に1コスト軽い状態で加えます。

 

 ナテラの大樹が盤面にあれば0コスト1ドローのナテラの大樹を手札に加えることができます。

3/2/3+1ドローはアイテール並みの効率ですし、サーチでない代わりにデッキコンセプトである大樹カウントを稼ぐことができるので、効果発動が出来ればアイテールと比べても遜色のないパワーカードだといえるでしょう。

カードテキストがナテラの大樹に依存していないので秘術ウィッチにも採用できるため、幅の広い活躍が期待できます。

 

 ライリーウィッチでは3投確定で、アンリミテッドの秘術まで採用検討できる優秀なリソースカードになるでしょう。

2pickでは効果発動できなくても最低限のスタッツを持っているのが嬉しいです。大樹シナジーを期待して複数枚pickしてもいいカードでしょう。

 

 

 豪腕のゴーレム

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ローテーション評価…C

アンリミテッド評価…D

2pick評価…B

 

 

 2/2/2で、土の印があれば突進付与された上で横にジャンクゴーレムを出します。エンハンスで7/6/6としてもプレイできます。

 

 土の印を使って出すにはカードパワーの不足が顕著です。効果発動しても2点除去にしかならず、ジャンクゴーレムの恩恵も限定的です。

エンハンスで6/6突進が守護裏に隠れる状況はそこそこ強いですが、構築の7ターン目で喜んでやりたい動きとはいえないでしょう。

 

 土の印は滅拳の魔女・マギサのような複数消費の強い利用先に残しておきたいことが多く、秘術デッキでも採用されることはなさそうです。

2pickではエンハンス持ちの2/2/2なのでそこそこ使えます。盤面を圧迫する土の印の軽い消費先にもなるのも嬉しいです。

 

 

 マナリアの叡智

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ルゥかわいい

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…A

 

 

 ウィッチ待望のカードアドバンテージを損なわずに手札をデッキに戻せるカードです。

 

 直接召喚を持つライリーや、ソロモンの指輪から召喚したいライオなどが手札に来てしまったときにデッキに戻すことができます。

直接召喚にこだわらずとも、進化権が無くなったあとのテトラ、ライオ後のエレノア、大樹が盤面に出たあとの荒野の案内人などの不要牌をデッキに戻して手札の質を上げられるため使いやすいです。

 

 アンリミテッドであれば被ったドロシーを戻したりマナリアシナジーと組み合わせることも可能で、ローテーションアンリミテッド問わず使っていけるでしょう。

2pickでもその時点で一番要らないカードをデッキへ捨てながら優秀なスペルを2枚も獲得できるため、リソース面でもシナジー面でも優秀です。