ミチタのシャドバ備忘録

使ってるデッキ、新弾評価など

森羅咆哮事前評価:ヴァンパイア編

 

 

 

総評

 

 ヴァンパイアはドローカードドローシナジーのあるカードが数多く追加されました。

 

 覆面の闘士・シャランゼアスマッシュオーガといったそのターンカードを引いているとボーナスが付くカードは、実質的にナテラの大樹ともシナジーがあります

0コストで次ターンにドローできる不穏なる闇の街が入れ替わりでローテ落ちするのが残念ですが、カードを引きながらテンポを取れるシステムは使い勝手がいいでしょう。

 

 ただ全体的には今回のヴァンパイアの新カードは正直やや不作気味だったと思います。

使いやすいカードはあっても新規アーキタイプが組めるほどまとまったカードではなく、特にレジェンドカードがパッとしないのが辛いです。

 

 ただヴァンパイアは前環境初期にナーフが入るまで暴れ回っていたうえ、ローテ落ちの影響が闇街とヴィーラ、麗しのサキュバス程度なので仕方がない面はあります。

新規のアーキタイプというよりは前環境までのデッキをアップデートすることで環境を戦っていくことになりそうです。

 

 

レジェンドレア

 仁義の悪魔・ユヅキ

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イラストは最高すぎるし演出も神

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…B

2pick評価…S

 

 

 7/4/4と低めのスタッツですが、ファンファーレで相手フォロワーを2体まとめてぶった切ってくれます。ただし復讐状態でなければ反動で次ターンの動きに制限がかかります。

アクセラレートは自傷付きの2コスト4点除去です。

 

 7コストフォロワー単体の性能として悪いわけではありませんが、同コストには似た性能のカードとしてカラミティブリンガーがいます。

そちらは破壊数が多いうえにランダム破壊なので潜伏フォロワーも破壊でき、攻撃力も格段に高いため相手へのプレッシャーも強いです。実際の運用を考えるとカラミティブリンガーよりユヅキの方が優れている状況は大して多くありません。

アクセラレートも自傷2点が現環境のヴァンパイアの守備の要である堕落の漆黒・アザゼルと相性が悪いのが辛いところです。

 

 カラミティブリンガーがいなくなってからが勝負になりそうですが、そもそもリアクションカードなので環境の速度感についていけてない可能性はあります。

2pickでは1枚で盤面をひっくり返すことができるため非常に強力なレジェンドです。

 

 

 胎動の魔神

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ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…C

2pick評価…S

 

 

 リーダー回復と大樹条件の自動進化を持っており、進化時効果で毎ターン2枚ドローするようになって余剰の手札が打点になるリーダー付与効果を持ちます。

 

 大樹があれば7/6/7突進3回復で、次ターン以降は2枚づつ引くことができます。

ただヴァンパイア自体が悪夢の始まりのおかげで手札切れを起こしにくい上に自然シナジーまで入るのでそこまでドローする必要があるかというと疑問です。

溢れるドローが打点に変わるのは偉いのですが、ターン終了時のハンデスがランダムというのは大問題です。

 

 コントロールだとフィニッシャーをハンデスで燃やしかねず、ビートダウンだと7コストと重い上にダメージ効果を活かしにくいためどちらにも微妙に噛み合っていません。2枚目が強くなく、大樹がないと大幅にパワーが下がることもあって採用しづらいでしょう。

2pickでは毎ターンの追加ドローはさすがに強力です。大樹がないと進化権が切れた後に腐るため大樹カードをpickしておく必要はあります。

 

 

ゴールドレア

 覆面の闘士・シャランゼア

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これすき

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…A

 

 

 5/4/5必殺と単純に強力なスタッツで、このターンに2枚目のドローが入っていれば疾走を持ちます。

 

 体力5の必殺というだけでも5ターン目の選択肢として充分に強力です。

ドロー条件はナテラの大樹で1コストで誘発できるほか、悪夢の始まりでもレラジュでもなんでもいいためハードルが低く、多くのデッキで疾走フォロワーとして利用できます。

アンリミテッドであれば4ターン目に0コストで闇街を置くことで5ターン目に即座に疾走して6/7必殺が盤面に残ります。上から処理される危険がない分アルベールよりも強いです。

 

 ドロー要素のあるデッキであればどんなアーキタイプでも使えるため汎用性の高い疾走フォロワーです。スタッツが高く腐りにくいため今後様々なデッキで採用されるでしょう。

2pickでもかなりの優等生です。進化で上から踏まれない中型フォロワーはとにかく強力で、疾走も簡単につけることができます。

 

 

 ナイトレイドヴァンパイア

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かわいいけど自然要素なさそう

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…C

2pick評価…A

 

 

 自然サーチの1コストアミュレットか、大樹条件で6/5/6+2点AoEかでプレイすることができます。

相手のターンに結晶が割れることはほとんどなさそうですが、なんでわざわざ効果を変えているんですかね?

 

 自然サーチはこのカード自体もサーチ対象に含まれるうえに、引けるのが次のターン開始時なのであまり優秀なサーチとは言えませんが、次ターンにシャランゼアを追加コスト無しで疾走できる点は強いです。

本体は2点AoEだけで全処理できる状況は多くなさそうですが、スタッツが6/5/6と大きい点がシンプルに強力で、盤面有利を作りやすいです。

ただ役割としては破滅のサキュバスと被っており、2点と3点の差やリーダーにダメージが入るかの差が大きいので使いどころが難しいです。

 

 自然シナジーの強いデッキなら前向きに検討できる程度のパワーはあるんですが、胎動の魔神をサーチできることを考えても既存のデッキに優位性のあるアーキタイプにならなさそうです。

2pickでは大樹がなくても一応盤面に触れるのが偉く、盤面をひっくり返すことができるカードなのでpickする価値は高いです。

 

 

シルバーレア

ヴァンパイアシーカー・ユナ

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かわいい~~

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…A

2pick評価…A

 

 

 4/4/4スタッツで最大5枚ドローできる強力なファンファーレが付いています。

 

 手札が少ないときにこのカードを使えば効果絶大です。4/4/4という妥協のないスタッツを持っているため隙を見せずにドローできます。

しかしこの効果を活かすためには手札をガンガン使っていくデッキを組みたいところですが、ローテーションのカードプールだと低コスト域の強力カード、特に相手のライフを削るカードが少なく、このカードを充分には活かせなさそうです。

ヴァンパイアには悪夢の始まりなどのドローカードがあるため手札が減りづらく、通常のデッキではこの効果は持て余しやすいでしょう。

 

 どちらかというとアンリミテッドで可能性を感じるカードです。鮮血の花園などの優秀な低コストカードでライフを削っていけるため大量ドローから打点を引き入れることもできます。

しかし既に悪夢の始まりや加虐の独房などのドローカードも存在するため、採用はデッキの方向性との相談になるでしょう。

2pickでは4/4/4というスタッツが強く、ハンドにあれば手札切れにも強くなるため安心してプレイできます。

 

 

 狂える人狼

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ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…C

2pick評価…A 

 

 

 3/3/2突進で、大樹があれば必殺を持ちます。大鎌の竜騎を思い出す性能です。

 

 条件を満たせば3コスト確定除去になる3/3/2突進でシンプルに強いです。

ヴァンパイアの大樹シナジーを散々微妙だと書いてきましたが、このカードを使うためだけに歪みし蝙蝠とともにタッチするプランは考えられます。

 

 結局コンシード寄りのデッキになりそうなので環境的に強いデッキになるかは怪しいですが、選択肢としては考慮できるでしょう

2pickでは3/3/2突進の時点でそこそこです。必殺でテンポを取れるならさらに嬉しいです。

 

 

 インサニティ・マナ

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ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…C

2pick評価…C

 

 

 ヴァンパイアのマナの追加効果は、3点ドレインです。

 

 各クラスのマナの中ではトップクラスの追加効果を持っています。単純に3枚連打すればそれだけで0コストで9点ドレインできるというのは驚異的です。

ただヴァンパイアの自然シナジー自体があまり強くなく、大樹を複数枚出すことで効果を発揮するカードも特にないためマナ自体との相性は悪いクラスです。

 

 自然シナジーのことは忘れてコントロール系のデッキでの終盤のリーサル手段として採用するのは悪くないかもしれません。

2pickでは盤面に直接触れる効果ではないため基本的には1コストキャントリップとして使うことになるでしょう。

 

 

ブロンズレア

 レラジュ

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イラアド高し

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…B

2pick評価…B

 

 

 2/1/2、ファンファーレで1ドローが付いています。

 

 ここにきてめちゃくちゃシンプルなキャントリップフォロワーが追加されました。

シンプルゆえにどんなデッキでも入り得ますが、2/2/2に一方を取られるスタッツなのである程度成算を持って採用したいところです。

 

 ヴァンパイアのドローカードの選択肢はほかにも豊富にありますが、一番シンプルかつ手軽にドローできるので構築で検討されることは多そうです。

2pickだとスタッツが弱いため2コスト枠として換算するのは危ないですが、充分pickしていけるカードでしょう。スマッシュオーガシナジーするのが大きいです。

 

 

 スマッシュオーガ

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ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…B

2pick評価…A

 

 

 3/3/3で、ターン中にドローが入っていれば3点ダメージを飛ばすことができます。

 

 標準スタッツを持ちながら軽い条件で相手フォロワーを除去できるため、盤面争いで非常に強力です。

6ターン目以降に悪夢の始まりから引けば即座に3点ダメージを飛ばせますし、ナテラの大樹とともに4ターン目に出すこともできます。

 

 素直な性能でカードパワーも高く、特定の戦術に依存しないため多くのデッキで採用検討できそうです。

2pickではうまくドローカードと組み合わせればテンポとカードの両面で優位に立てます。特にレラジュとの相性が良いでしょう。

 

 

 歪みし蝙蝠

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ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…C

2pick評価…A

 

 

 2/2/2の大樹サイクルです。復讐時に3/2守護になります。

 

 ヴァンパイアはあまり自然シナジーが強くはなさそうですが、2/2/2の本体があるので大樹生成カードの中ではタッチ構築に一番採用しやすいです。

復讐時効果もおまけとしてみれば疾走を止められるのでそこそこ役に立つでしょう。

 

 同サイクルの中では使用頻度は少な目かもしれませんが、それでも使う構築は現れると思われます。

2pickでは例によって2/2/2+大樹という基本構造が強いので優先してpickできます。

 

 

 悪魔の囁き

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ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…B

2pick評価…B

 

 

 2コストスペルで、互いのランダムなフォロワーに5ダメージを与えて互いに1ドローします。

 

 発生する効果は同じですが、自分の場にフォロワーがいなくても撃てるため一方的に相手フォロワーを倒すことが可能です。

2コストで5点除去という性能はなかなかなく、ランダム除去なので進化リオードも落とすことができます。

しかし相手盤面に複数枚並べられると、進化で頭数を減らしてから確実に除去する動きがしづらいため一気に使い勝手が悪くなってしまうのが辛いところでしょう。

 

 潜伏フォロワーに対するメタカードとしてはかなり強力で、環境によっては刺さる可能性はありそうです。しかし平時の環境で採用するには腐るリスクが高いでしょう。

2pickだと大活躍することもありそうですが、複数pickはリスクが高いのであまりしたくないと考えています。

 

森羅咆哮事前評価:ネクロマンサー編

 

 

 

総評

 

 ドラゴンと同様に前環境では不遇リーダーだったネクロですが、新弾ではやはり大幅な強化を受けました

 

 特筆すべきなのは、新レジェンド&新ゴールドの4枚すべてがひとつのデッキに採用でき、それぞれに相互シナジーが存在する一貫性です。

序盤を場持ちの良い不可侵の死霊・ヘリオで支え、中盤にネクログループ・ルベルで盤面を取りながらイモータルエレファントを使いまわし、それらのラストワード持ちカードを出すことで軽量フィニッシャーのトートに繋げることができる自然ネクロは、間違いなく新環境の有力デッキの一つでしょう。

また凶悪な自己バフを持つ1コスト突進のコープスドッグも、それらの高レアカードと遜色ないカードパワーを持っています。

 

 反面それ以外の低レアカードは、金虹ではっちゃけた反動かややおとなしい印象を受けます。

このパックでは珍しい明確なハズレ枠であるソウルスナッチャー取り憑く怨霊をブロンズに抱えており、自然ネクロ以外への強化はあまり見られませんでした

既存アーキタイプだとハデスネクロは自然ネクロとのハイブリットで組むこと自体はできなくもないですが、ララネクロに関してはモルディカイのローテ落ちもあって活躍は当分おあずけになりそうです。

 

 またアンリミテッド視点で見てみると、ネクロは最近はアンフェアデッキに押され低調気味でしたが、新弾のナテラの大樹と骸の王との相性が非常に良く、二つを融合した自然骸ネクロが登場しそうです。

ドローパーツでありながらフィニッシャーにもなるトートや1コストでアタッカーになるコープスドッグ、直近の改定でナーフを解除されたシャドウリーパーまで存在し、序盤から手札を切らさず犯罪ムーブのできる爽快感のあるデッキが組めそうです。

 

 

レジェンドレア

 ネクログループ・ルベル

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どちらのイラストもかなり好き

 ローテーション評価…S

アンリミテッド評価…B

2pick評価…S

 

 

 ファンファーレで5/3/5の横にラストワード付きの2/1突進が並びます。ナテラの大樹を出せばさらに追加で2/1突進を出すことができます。

 

 5コストで出しても及第点のスタッツの本体の横に突進フォロワーが出る優秀なカードですが、使えるppが増えるとナテラの大樹で手札を回転させながらネクロアニマルズを出すことができます。

ネクロアニマルズはランダムでナテラの大樹を回収するため、ネクロアニマルズのラストワードで本体にバフが入るなどしてルベルが盤面に居座れればppが尽きるまでナテラの大樹を出し続けることすら可能です。

 

 またトートの効果が発動した後にプレイすればナテラの大樹一枚につき4点ダメージを稼ぐことができ、速やかにゲームを終わらせることができます。

ネクロアニマルズもナテラの大樹もラストワード持ちなので、トートの条件達成を早めるのにも役立つでしょう。

 

 5ターン目以降で大樹さえあればいつプレイしてもppを使いきる動きが可能で、トートが絡めばリーサル打点にもなります。自身が加える大樹によって実質キャントリップでもあるため隙がありません。自然ネクロの中終盤の要となるカードです。

2pickでも凄まじいアドバンテージを稼いでくれそうです。もし手札に大樹がなくても自身の効果だけで完結しているのが強すぎます。

 

 

 トート

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ローテーション評価…S

アンリミテッド評価…S

2pick評価…B

 

 

 2/1/2、ラストワード1ドローまではクラシックパックのスカルウィドウと同じですが、ファンファーレでラストワードを持ったカードの破壊枚数を参照して、これ以降のすべてのフォロワー、アミュレットが2点バーンになる強力なリーダー付与効果を得ることができます。

条件となるラストワードはアミュレットも含むため、ナテラの大樹でも条件達成が可能です。また2点ダメージのラストワードはトークンにも付与されます

 

 ラストワード持ちのカードを10枚破壊するという条件は一見難しそうですが、自然ネクロであればナテラの大樹でドローしながら枚数を稼ぐことができるため見た目よりも早いターンに達成が可能です。

荒野の案内人が2コストで2枚分のラストワードを稼げたりもするため、マナカーブ通りに展開していければ7,8ターン目には効果起動できます。

一度達成してしまえばやりたい放題で、ナテラの大樹を出すだけでもどんどんライフを削ることが可能です。

 

 条件達成が意外と易しく、ナテラの大樹やネクロアニマルズによって即座に達成後のラストワードを誘発できるためゲームクローズまでのターンも見た目より早そうです。

本体のコストが軽く、デッキを歪めることなく直接勝ちにつながるリーダー付与効果を得られるため、アンリミテッドでも通用するネクロのフィニッシャーとして使われるでしょう。

2pickでは条件達成するためのラストワード持ちを集めるのに苦労しそうです。決めることができれば理不尽もいいとこなので、シープスピリットなどをたくさんpickできていれば挑戦する価値はありそうです。

 

 

ゴールドレア

 不可侵の死霊・ヘリオ

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ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…B

 

 

 3/2/1で、ラストワードが発動すると相手のターン終了時に2/2ゾンビを出します。エンハンスで自動進化もあり、進化後は出てくるゾンビが4/4のリッチに変わります。

 

 スタッツ効果ともに蘇りし狂戦士に似たフォロワーですが、ラストワードで出てくるフォロワーが大きく強化されています。

消滅されない限り相手ターンにゾンビまで処理されることはありませんし、ゾンビは自分のターン開始時をまたぐため即座に攻撃できます

 

 単純に場持ちが良くなったうえで、蘇りし狂戦士は苦手だった1/1トークンもゾンビなら上から処理することが可能です。

本体の進化後スタッツの上昇は低いものの、ラストワードで出てくるフォロワーのサイズが二回り上がるため終盤の最後の一押しに使うこともできます。

 

 蘇りし狂戦士から使い勝手の良さが格段に上がっており、ゾンビによって自分が選択権を持った盤面干渉ができるのが最大の強みです。トートとシナジーするのも嬉しいポイントでしょう。

2pickでも無難に使えます。エンハンスによってリーサルに役立つこともありそうです。

 

 

 イモータルエレファント

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ローテーション評価…S

アンリミテッド評価…B

2pick評価…S

 

 

 5/4/3とやや低めのスタッツですが、選択不可を持っています。ラストワードで盤面のナテラの大樹にラストワードとして忍び込み、それが破壊されると再度場に出現するという復活効果を持っています。

 

 一度場に出たらそれ以降は1コストのナテラの大樹を出すだけで戻ってくるため、毎ターン絶大なアドバンテージを取ることができるカードです。

イモータルエレファントは選択不可を持っているため復活に干渉できるカードが非常に少なく、大いなる回帰やセイント・コアなどの限られた方法で倒すか、ナテラの大樹の方を破壊するかしかありません。

毎ターン除去スペルを撃てない攻撃力4が継続的に盤面に出てくるとさすがに困るデッキは多いでしょう。

 

 体力が3と低いため進化ターンに一方を取りづらい点や、盤面を無視して勝ちに来るデッキに対して遅くなりがちな点は気になるものの、現実的には6ターン目以降に毎ターン4点クロックを押し付ける動きが負担にならないデッキはほぼ存在しないと考えています。

盤面トレードによる処理を押し付ければ相手の打点を軽減することにも繋がるため結果的には守備にも働くカードであり、自然ネクロの強力な中盤フォロワーであると考えています。

2pickなら1回でも盤面に戻せれば理不尽の極みです。このカードに多くのリソースを使わせれば自ずと勝ちが見えてくるでしょう。

 

 

シルバーレア

 イグジストソード・ギルト

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ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…C

2pick評価…B

 

 

 アクセラレートでソウルコンバージョンになる8コストフォロワーです。

 

 8/6/8突進としてプレイする選択肢があるため、カードデザイン的にはソルコンの上位互換と看做していいと思われます。

ただ自然ネクロではナテラの大樹でドローは充分できるため、自分のフォロワーを破壊してまで追加のドローが必要になることはないでしょう。

ローテーションにはよろめく不死者のような自壊でアドバンテージを取れるカードが乏しいこともあり、このカードが必要になるデッキが意外とありません。

かといってアンリミテッドでは8コストフォロワーとしてプレイできるメリットよりも8pp以上ある時にプレイできないデメリットの方が明らかに大きいです。

 

 リアニメイトを用いるデッキであればソルコン兼復活先として使えるため一応優位性が生まれそうですが、それらのデッキでもメインのリアニメイト先にはしたくないため結局入らないかもしれません。

2pickなら8/6/8突進はそこそこ強いためどちらかのモードで有効に使うことはできるでしょう

 

 

 コープスドッグ

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澄んだ目をしてやがる

ローテーション評価…S

アンリミテッド評価…S

2pick評価…A

 

 

 1/1/1の突進持ちフォロワーで、ナテラの大樹が破壊されるたびに+2/+2されます。

 

 ただの1コストフォロワーなのになぜかナテラの大樹を1枚割ると3/3になります。

2枚割れば5/5です。

2体置けば5/5と5/5です。

これが合計4コストです。

なぜか突進もついています。

 

 

……?????

 

 とにかく力こそパワーを体現したかのような驚異的なバフ効率をしています。

あまりにも簡単にスタッツが育っていき、1コストと軽いため複数展開も容易です。突進を持っているため盤面処理として使うことも可能であり、うっかり盤面に居座るとさらにバフがかかる可能性すらあります。

 

 1コストでありながらフィニッシャーにすらなり得るカードで、アンリミテッドのカードまで含めて考えてもぶっ飛んだ性能のフォロワーです。どちらの環境でも使われるパワーカードになるでしょう。

2pickでは構築ほど安定して大樹を使えるわけではないためフィニッシャーになるのはさすがに難しいでしょうが、それでも1/3/3突進くらいになら簡単になれます。

そもそも1/1/1突進でもコスト相応であることを考えると充分pickしていけるでしょう。

 

 

 リヴァイブ・マナ

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ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…A

 

 

 ネクロのマナの追加効果はリアニメイトです。

 

 追加効果としてはそこまで強くはないですが、冥守の頂点・アイシャをリアニメイトできれば疾走打点になります。狙って発動したいほどの効果ではありませんが決まれば優秀でしょう。

ネクロのマナは墓場を肥やすことができる分他のクラスよりも強く使えます。ローテーションだと劇的な使い道はあまりないものの、アンリミテッドであればデスタイラントの疾走タイミングが早まりやすくなる効果はあるかもしれません。

 

 ネクロには手札の大樹の枚数が大きな意味を持つカードが多くあるため、マナを有効活用しやすいクラスだと言えるでしょう。

2pickでも墓地肥やしは優秀で、10ppの効果が直接盤面干渉できるためロングゲームでも効果的です。もちろんコープスドッグなどと組み合わせられるのが理想になるでしょう。

 

 

ブロンズレア

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褒めるところがなさ過ぎる

 ソウルスナッチャー

ローテーション評価…D

アンリミテッド評価…D

2pick評価…B

 

 

 4/3/4で、ネクロマンス3でゾンビが出ます。

 

 ベーシックカードにルーキーネクロマンサーというカードがいるんですが、そのカードよりも1コスト重いです。ネクロマンスは1軽いですが、何の慰めにもなりません。

 

 久々にすごいカードが出たなという思いです。構築では使われるわけがないのでD評価です。

2pickだと全体的に墓地肥やしが過剰気味なカードプールなのでそこそこ使えそうですが、ハザードネクロマンサーをpickすると価値が下がります。

 

 

 取り憑く怨霊

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ローテーション評価…D

アンリミテッド評価…D

2pick評価…B

 

 

 3/3/3バニラで、エンハンスだと6/5/5必殺になって他のフォロワーにも必殺を付与します。

 

 構築でのどうしようもなさはソウルスナッチャー並みです。3/3/3とはいえバニラではどうにもなりませんし、6コストの必殺付与はあまりにも重いです。

 

 このカードも2pickが主戦場でしょう。軽量フォロワーを盤面に残すことができれば5/5必殺が残るため悪くありませんが、不利盤面で弱いので結局2pickでも大したことはなさそうです。。。

 

 

 シープスピリット

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 ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…A

 

 

 ネクロの2/2/2サイクルはラストワードでの墓地肥やしです。

 

 ローテーションではネクロマンスのカードが今のところあまり強くないため大きな影響はないかもしれませんが、ラストワードを持っていること自体がトートの条件を進められるというメリットになっているのが嬉しいところです。

ナテラの大樹と併せてラストワード2枚分になるため、地味ですが勝利貢献度が高い要素になります。

 

 ネクロはナテラの大樹自体の重要度が高いためこのカードの価値も比例して高くなるでしょう。アンリミテッドでも他の自然カードとともに採用が考えられます。

2pickでも大樹付きの2/2/2で文句ありません。墓地肥やしによって4ターン目のソウルスナッチャーが起動できたりすると少し強いです。

 

 

 ロンリネスゴースト

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ローテーション評価…D

アンリミテッド評価…D

2pick評価…A

 

 5/5/4で、ヘリオのようにラストワードでゴーストを2体相手ターンの終了時に出します。

 

 テトラを上から処理できるスタッツでラストワードによって打点の上乗せにもなるためカードの性能自体は悪いものではありません。

しかし今回の追加カードによってただでさえぶ厚いネクロの5コストはさらなる激戦区と化しており、さすがにこのカードが食い込む隙はなさそうです。

 

 採用するならゴーストの打点を活かしてアグロネクロですが、ケルベロスレイヴンもいるので採用はないでしょう。

カードパワー自体は悪くないので2pickではそれなりに活躍できそうです。ゴーストまで出てくるので有利盤面を作りやすく、特に取り憑く怨霊ときれいにマナカーブを形成します。