ミチタのシャドバ備忘録

使ってるデッキ、新弾評価など

大悪魔の腕の評価

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6コストスペル お互いのフォロワーすべてに3ダメージ。
【復讐】状態なら、自分のPPを3回復。

 

評価…B

 

 黙示録がスタン落ちするヴァンパイアに追加された新しい全体除去スペルです。黙示録の代替というよりはデモンストームに近い性能だといえます。

デモンストームと違ってお互いの顔面にダメージが入らなくなっています。スタンダード期やエボルブ期のアグロヴァンパイアのような「序盤に盤面先行して打点を稼ぎ中盤以降ミッドレンジに盤面を返されたらデモンストームでリセット、残りのライフをバーンスペルや疾走で押し切る」というゲームプランに採用するのは難しくなりますが、真っ当に盤面をコントロールして勝つ用途には邪魔だったので使いやすくなりました。

そして、復讐状態であれば実質3コストで撃つことが可能です。盤面を低コストで一掃して盤面を取り返す動きは従来のコントロールヴァンパイアの強力な動きであり、このスペルはそれをある程度再現することができます。

 

 しかし、今回追加されたヴァンパイアカード全般に言えることですが、従来はコスト軽減だった復讐時効果がコスト払い戻しに変更されています。これは見た目以上に大きなデメリットだと言えます。

例えば、今までの3ターン目ブラッドムーンから4ターン目黙示録に繋げる動きは対アグロで非常に強力でしたが、このスペルはそもそも6コスト消費しないと使えないので4ターン目には撃てません。また、7ターン目のブラッドムーン→黙示録、6ターン目に一裂きで復讐状態→黙示録などのような、非復讐状態から自傷などで復讐状態になって即盤面リセットに繋げる行動も取り上げられました。これにより対戦相手は対昆布で非復讐状態時に不意の全体除去を警戒する必要がなくなるので楽に展開ができるようになってしまうのも昆布側はキツイです。(今までが理不尽だったとも言えますが)

また、全体三点というのはわかっていればケアすることはそこまで難しくありません。このスペルを撃てるのが中盤以降であることを考えると相手にケアを徹底されてきれいに盤面一掃できない場面も多くなりそうです。ドロシーウィッチや疾走ビショップなどの中型フォロワーでビートしてくるデッキには弱さが目立ちます。

 

 全体的に黙示録と比較したときの弱さがかなり目立ちますが、復讐時に3コストで全体3点ダメージを出せるコストパフォーマンス自体は決して悪いものではないので評価は実用範囲内のBとします。しかし、今後の追加カードで黙示録のような大型全体除去が追加されなかった場合はそもそも昆布というアーキタイプ自体が破綻する可能性もあると考えています。