マルドゥークの評価

7/7/7　【ファンファーレ】自分のリーダーは「手札のフォロワーをプレイできない」と「自分がスペルをプレイするたび、カードを1枚引く」と、「自分がアミュレットをプレイするたび、相手のリーダーに2ダメージ」を持つ。これらの能力は、このフォロワーが場を離れるとき失われる。

 ローテーション評価…C

アンリミテッド評価…D

　標準スタッツを超えるサイズを持っています。加えて、盤面にマルドゥークが存在する間フォロワーをプレイできなくなるデメリット効果と、全てのスペルにキャントリップ効果が付き、全てのアミュレットに相手リーダーへのバーンダメージが追加されるメリット効果があります。常在型能力に見えますが、ファンファーレによるリーダー付与効果なので、ネクロでリアニメイトを用いて悪さをすることは難しいでしょう。

　本体性能としては標準スタッツは超えているものの、7コストで盤面干渉能力の一切ないカードはそれだけで評価が下がります。フォロワーを追加で展開できないデメリットも、マルドゥークを無視してライフを削られたときに最悪身動きが取れなくなる可能性があり危険です。効果を最大限に活かすにはマルドゥークが盤面にいる状況でスペルかアミュレットを連打する必要がありますが、7コストという重さが足を引っ張ります。秘術ウィッチに採用して望遠鏡を連打…素直に白銀剣のゴーレムを積んだほうが安定しそうです。

　真面目にこのカードの使い道を考えるとしたら、リントヴルム採用型のランプドラゴンではないかと考えています。ドラゴンなら5ターン目にマルドゥークを召喚することも可能であり、スペルにドロー効果が付く点もリントヴルムの条件を満たすのに役立ちます。フォロワーを減らして早期の条件達成を目指すコンセプトと相性が良く、ドラゴンの卵などのアミュレットのバーンダメージとリントヴルムの10点で削り切るというのもややご都合気味ですが考えられそうです。

ただ、それらの構築でもアイラや水龍神の巫女のようなランプカード、狂えるドレイクのようなリセットカードなどを積む必要はありそうですし、手札の選択肢が狭まるうえにドロー枚数も不安定です。機能した時に大きなアドバンテージを稼ぐことはできそうですが構築採用の根拠となり得るには足りなさそうです。

　リントヴルムドラゴンの強さも未知数な部分が多く、消極的な選択肢のデッキにおける消極的な採用選択肢という印象です。他に上手く運用できるデッキが発見されると化ける可能性はありますが…。ローテーション評価はC、アンリミテッド評価はDです。