ミチタのシャドバ備忘録

使ってるデッキ、新弾評価など

バーストショットの評価

 

4コストスペル ランダムな相手フォロワー1体に1ダメージ。これを4回行う。
エンハンス 10; 相手フォロワーでなく、相手リーダーに1ダメージ。これを4回行う。このバトル中に破壊された自分のフェアリー2体につき、ダメージ回数を+1する。

 

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…D

 

 

 森の意志と白銀の矢を合わせたような効果のスペルです。森の意志と比べて4コストと軽くなっている代わりに打点が4点とコストに対して控えめになっています。エンハンスは対戦中に破壊されたフェアリーの枚数が増えるごとに上がっていくリーダー火力です。4コストで撃つと除去スペル、10コストで撃つとバーストダメージと全く性質の違う効果なので注意しましょう。

 

 4コストの効果は全体除去スペルです。打点が低いので森の意志のような横展開を一掃する効果は期待できませんが、序盤の1/1の横並びや2/2フォロワー2体のような展開を1枚でさばけます。フェアリーを多用する構築であれば自分がフェアリーを横並びさせている状況でバーストショットで相手フォロワーの体力を削って茨の森で全処理するような展開も考えられそうです。打点が手札依存ではないため積極的に横並べを行うデッキでも安定した火力が出せます。

10コストの効果はリーダーへの直接火力です。基本4点からスタートして、対戦中破壊されたフェアリーの数の半分の値が上乗せされます。このカードを運用するのであれば当然フェアリーを豊富に出せるデッキで使いたいところでしょう。かりにフェアリーを10枚使うことができれば9点火力となり、フィニッシュ手段としては非常に高性能だと言えます。

 

 強力なフィニッシャーになり得る除去スペル、とデッキ内で強い役割の持てる性質のカードですが、そのぶん4コストの性能はやや物足りない印象は否めません。低体力のフォロワーを処理するのはフェアリーデッキはもともと得意とするところで、高バリューを出せるタイミングもほぼ序盤の限られたシチュエーションに限定されます。

エンハンス火力も安定感が薄く、フェアリーの破壊枚数のみを参照するため茨の森や妖精の調べ、対空射撃などの使いやすい生成カードを何枚引けるかに依存しがちです。盤面に一切干渉しない10コストスペルなのでリーサルを取れる場面以外では天喰らう異形以上にプレイできないカードとなってしまうでしょう。

 

 エルフのフィニッシャーは今回のアディショナルカード以外にも選択肢があり、フェアリーの破壊枚数に依存するこのカードはその中でも横展開を目指すようなミッドレンジ以上の速さのエルフで採用選択肢となりそうです。しかしそれらのエルフでは4コスト除去も10コストスペルもやや重たいため、あくまでも選択肢の一つという立ち位置となるのではないかと考えています。ローテーション評価はBです。

アンリミテッドではローテーション以上にフィニッシャー争い、除去スペル争いが熾烈で、どちらの役割も果たせるもののどちらの効果も中途半端なこのカードはさすがに採用選択肢にならなさそうです。リノセウスを3枚積めるフォーマットで生き残れるカードパワーではないでしょう。アンリミテッド評価はDです。