ミチタのシャドバ備忘録

使ってるデッキ、新弾評価など

伝説の幕開けニュートラルエルフのデッキ紹介

 

・まえがき

 

 レーティング後期も終了しましたね。プロリーグもファイナルを終えて、シャドバ全体が一か月ほどオフシーズンという雰囲気になりそうです。

 

 そしてまた新弾評価の時期がやってきます(血反吐)。BoSは全カード評価を書けずじまいだったため9月はスケジューリングを見直して無理せず計画的に終わらせたいと思います。楽しみにされていた方には本当に申し訳ございませんでした。

アディショナルカードの評価はtwitter上での執拗な宣伝が功を奏したのか今まで以上に多くの方に見ていただくことができたようです。本当にありがとうございました。新弾のカード発表がされるたびに覗いてもらえるようなブログにしたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

 

 さて、今季はRAGEを端末の故障による不戦敗でリタイアし、後期レーティングもあまり参加できなかったため個人的には不本意な結果でしたが、前期レーティング、RAGEともに使用していたデッキについて解説をさせていただこうかなと思います。

 

 

デッキリスト

 

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・概要

 

 エルフクラスの固有カードに優秀な高体力フォロワーが多いことに目をつけて、体力3以上のフォロワーに伝説の幕開けのバフを乗せることによって逆転されづらい盤面制圧を行うというのがデッキコンセプトです。多くの軽量除去の基準となる3点を上回る体力を持った必殺フォロワーを盤面に着地させることによって進化による一方的な処理や軽量除去によるテンポ奪取を許しにくく、ゲームの主導権を握りやすい点が特長です。

それに加えて、伝説の幕開けがニュートラルであることを活かしビューティー&ビースト・エルフの双撃・ヘクトルという強力なニュートラシナジーカードを採用することによってさらに盤面の取り合いに強くすることが可能になりました。フィニッシャー枠としてプロトバハムートとロキエレファントコンボを採用しており、それらをルリアのエンハンスによってサーチできるためゲーム後半も安定した強さを期待できます。

ニュートラルカードはデッキに20枚と少なめですが、手札枚数を維持できるカードが多いのに加えて、キングエレファント、ビューティー&ビースト以外のエルフカードは序盤に切りやすいカードに絞っているため、6ターン目の除去耐性付きビューティー&ビーストはかなり安定します。

 

・長所と短所

 

・長所

 軽量アミュレットと手札の減らないフォロワー群を利用して効率良く盤面を取ることができるため、盤面で勝負するデッキに対してはカードアドバンテージで差をつける安定した戦いが可能です。高コストのフィニッシャー枠を厚めに取っているため長期戦に強く、ロキエレファントコンボは20点前後のバーストダメージを狙えるため天狐ビショップにも戦うことができます。また、ビューティー&ビーストの除去耐性も概ね通りやすい環境で、ニュートラルエルフの強みを活かしやすいです。環境にほぼ存在しないアーキタイプなので相手にマリガンや序盤戦術を誤らせやすい点も長所といえるでしょう。

 

・短所

 人形ネメシスは、環境における数少ないビューティー&ビーストへの完璧な回答であるロココを持ち、シルヴァのアクセラレートによる間接打点を稼ぎながら強力なバーストダメージを出してくるため、このデッキは不利が付きます。リラの交戦時効果を人形で剥がされたり必殺持ちベルエンジェルを人形+すり替わりで処理できるなど細かいところでも噛み合ってしまっているため辛いマッチアップです。また、天狐ビショップのブローディアもデッキの性質上メタカードになります。

デッキ固有の問題としては、進化権が切れた後に手札から大型フォロワーを処理する手段が鷹匠であらかじめ鷹に必殺を付与しておく程度しかないため、盤面を一掃されると危険です。狂えるドレイク等が予想できる状況では常に対処法を考える必要があります。

 

 

・採用カード紹介

 

・ハッピーピッグ

 ニュートラルの2/2/2フォロワーの中でも回復を持っているハッピーピッグはバーストダメージの大きなアーキタイプに弱いこのデッキと好相性です。対アグロデッキの2ターン目にはプレイしたいカードですが、このデッキは優秀な3コストフォロワーとエルフの双撃を持っており、しかもビューティー&ビーストのために手札内のニュートラルカードの枚数が重要視されるデッキなので、2ターン目に出せる状況でも出さないシチュエーションは多いです。不必要なマッチアップも多いため2枚採用にしています。

 

・蒼の少女・ルリア

 ほぼエンハンスでプレイするカードですが、序盤にやむなくプレイすることになっても伝説の幕開けとの相性が良く、進化でシロウを一方的に処理できるなどこのカードにしかできない仕事もあります。このカード自身もニュートラルであるため8ターン目まで手札に温存しやすいカードです。サーチ先はプロトバハムートとロキになっており、永続AoEの性質上複数枚プレイして相手に処理不能に陥らせたいプロトバハムートを3枚、キングエレファントで回避不能の2ケタバーストダメージを出せる一方複数枚は必要ないロキを1枚という形にしています。ただのロキピン採用よりも遥かにドロー確率が上がるためデッキの枠を効率よく使うことができ、ルリアのサーチ対象を引ききる事故も起こりにくくなっています。

 

・伝説の幕開け

 キーカード。2コストのアミュレット一枚でうまくすれば進化権2個程度のアドバンテージを取れることすらあります。相手クラスに応じた間接打点で死なない体力を意識しながら、高体力必殺フォロワーの強さを押し付けていきましょう。

 

・歴戦の鷹匠

 このデッキで最も強い2コストフォロワーです。2コストで体力3もあり、なぜか手札も減りません。しかも進化することで引いてきた鷹全てに必殺付与も可能。進化権が切れたあとの大型処理は相手のデッキによっては課題となりやすいため、特にスペルウィッチ相手などには意識的に必殺鷹の複数生成を狙っていきましょう。

 

・エルフの双撃

 2コストスペルで小型~中型フォロワーと1-2交換できるパワーカードです。中型フォロワー2体を屠ることができればそのまま勝利も見えてきます。ニュートラルエルフの要といっていいカードでしょう。

 

・純心の歌い手

 体力2で伝説の幕開けとの相性はイマイチですが、ニュートラルクラスで2枚ドロー+1/2フォロワー付きは優秀です。ハンド枚数が重要になるデッキなので2枚採用しています。マリガンでは基本的にキープしません。

 

・大魔法の妖精・リラ

 3/1/4と伝説の幕開けとの相性が最高です。しかも単体でも相手フォロワーを一方的に倒せるため幕開けと絡めば相手フォロワーを3~4体倒すこともできます。カードパワーもシナジーも申し分ありません。

 

・スターリーエルフ

 幕開けサーチ。このカード自体が体力2なので幕開けとはあまり相性は良くないものの、3ターン目に相討ち要員として出しながら4ターン目鷹匠幕開けのような動きを作れる点や、プレイすることで手札のニュートラルカードを増やせる点を評価して1枚採用しています。

 

・高貴なる猫姉妹・シャム&シャマ

 手札の減らない3/2/3フォロワーです。2/2/2を一方的に倒せるスタッツであり、このデッキでは伝説の幕開けで体力4になるため価値が上がります。チョイスは基本的に弱点の回復性能を補えて使いやすいシャマのいたずらをチョイスしますが、シャムのまなざしによってヘブンリーナイトなどの大型フォロワーを無傷で突破できる場面もあるので優秀です。エルフカードの枚数の兼ね合いで2枚に抑えています。

 

・輝く鐘・ベルエンジェル

 体力4でラストワード2枚ドローの付いた守護なので、伝説の幕開けとの相性が抜群です。特に先攻4ターン目に体力5の必殺守護を作る動きは非常に強力です。素の性能も高体力の壁兼ドローソースとデッキに合った性能であり、ビューティー&ビーストが盤面に着地したあとに進化殴りで無理やり処理しそうとする狙いを外すことができます。対人形ネメシス終盤のリーサル回避にも重宝し、見た目よりも腐りにくいカードです。

 

・神箭の射手・スーテラ

・天稟の射手・メーテラ

 ミッドレンジエルフではメーテラ3枚採用のデッキも多いですが、このデッキではビューティー&ビーストへ進化権を使いたい事情があり、他にも鷹匠やリラなど進化権の使い道の多い構築であるため、進化権のない状態での役割をやや持ちづらいメーテラ3は過剰だと感じました。スーテラはアグロエルフへの対策カードをメインの役割としていますが、4/4/3+1枚ドローのバリューの高さも買っています。カシオペアを積んでいない分、プロトバハムートより前のターンにトークン一掃が可能なカードを少量積む価値は高かったです。

 

ヘクトル

 ニュートラシナジーカードです。この構築はニュートラルは20枚と通常のニュートラルエルフに比べて少なめですが、豊富に積まれたドローカードのおかげで5ターン目にも発動が狙えます。相手リーダーに撃てる3点ダメージ内蔵の守護フォロワーはやはり優秀で、歴戦の鷹匠の鷹とともにバーストダメージ要員にもなります。

 

・ビューティー&ビースト

 フィニッシャーその1。伝説の幕開けやリラによって条件のいい盤面を作りやすいため、6ターン目着地を決めやすくなっています。ロイヤルであればゼタ進化、ウィッチであればフレイムデストロイヤー進化のように、相手の回答となるカードを想定して進化置きの判断をします。

 

・ロキ

 キングエレファントとのコンボによるバーストダメージを出すために採用しています。ルリアの項でも書きましたが、サーチ先となっているためピン採用ですが長期戦で手札に引き入れられる確率は高いです。

 

・プロトバハムート

 フィニッシャーその2。9/8/8というサイズが強く、処理されなければ継続してAoEが発生するためほぼ勝てます。ビューティー&ビーストとの相性が良く、ダメージ耐性によりプロトバハムートのダメージを無効化できるため7ターン目にアクセラレートでビューティー&ビーストを残しながら相手盤面を一掃することも可能です。ルリアによりゲーム後半に複数枚引き入れやすく、相手が除去できなくなるまで連打することで疲弊を誘えるため有力な勝ち筋になります。

 

・キングエレファント

 フィニッシャーその3。手札枚数依存のフィニッシャーなのでドローソースを大量採用しているこのデッキであれば自然に採用が可能です。エルフカードなので序盤に2枚被るとビューティー&ビーストの発動条件が厳しくなりがちですが、それを加味してもロキを絡めたバーストダメージの試合に与える影響が大きく、2枚採用する価値があると判断しました。