カラミティブリンガーの評価
7/7/4 【ファンファーレ】ランダムな他のフォロワー3体を破壊する。復讐 状態でないなら、自分のリーダーに7ダメージ。
【進化時】復讐 状態なら、ランダムなリーダーか他のフォロワー1体に1ダメージ。これを9回行う。
ローテーション評価…A
アンリミテッド評価…B
敵味方問わず他のフォロワーを3体破壊という目を疑うほど強烈なファンファーレを持っています。ただし復讐状態でなければ自分のリーダーに7ダメージという大きなデメリットが課されています。さらに、進化時に復讐状態であればランダム9点のダメージを敵味方フォロワーリーダーを問わずランダムに振り分けます。
なにはともあれファンファーレ効果が凄まじいです。敵味方問わず破壊してしまうため有利盤面では出せませんが、バハムートのように問答無用で相手の大型フォロワーであろうと破壊できるため強引な盤面奪取が可能です。同時に3体持っていけるので横並びにもある程度対応できます。強力な効果、しかも不利な状況で強力な効果なので非常に価値が高いといえるでしょう。
しかし、代償となるリーダーへの7点という大きな自傷ダメージはさすがに無視できません。特に次環境のヴァンパイアの主流になりそうな自傷ヴァンパイアは、復讐状態に入らない程度の1点や2点の細かい自傷ダメージを積み重ねていくデッキです。そのため7ターン目の7点ダメージは次のターンのバーストダメージを誘発してしまう懸念があります。ローテーション環境では黒死の仮面のような低コストのライフ防御手段がないため特に危険になりそうです。
また、カラミティブリンガーは体力が4と低く、自分の他のフォロワーを盤面に残すことも難しいため、盤面不利をまくることは得意ですがそのあと勝ちまでもっていくことは不得手です。昏き底より出でるものがスタン落ちしてしまう次のローテーション環境ではヴァンパイアの高コストに単体で完結したフィニッシャーがおらず、コントロールデッキが組みづらいカードプールになっています。そのためフィニッシャーを闇喰らいの蝙蝠に頼るデッキになりやすく、その場合カラミティブリンガーの7点自傷が厳しくなりそうです。
カードパワー自体の高さは疑うべくもなく、活かせる環境が巡ってくればすぐにでも活躍が見込めそうですが、次環境では復讐ヴァンパイアやコントロールヴァンパイアはやや厳しそうな情勢です。デメリットはきつくてもそれ以上のメリットはあるため自傷ヴァンパイアでの採用は十分に検討できると思いますが、確定で採用される枠にはならないように思えます。ローテーション評価はAです。
アンリミテッドではドロシーなどの中型フォロワーが並ぶ構築に対しては刺さるものの、OTKエルフや超越ウィッチのような盤面のフォロワーで攻めてこないデッキに対してはほぼ使えないカードになりそうです。進化時効果があるとはいえネクロのようなラストワードでフォロワーの出てくるデッキに対しても微妙で、意外と刺さるマッチアップが乏しいように思えます。アンリミテッド評価はBです。