異界を統べる者の評価

7/6/6　【ファンファーレ】 相手のリーダーのクラスのベーシックカードの中から、ランダムに異なる2枚を手札に加え、それらのコストを-3する。

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…D

　第11弾カードパックの情報が公開されました。次元歪曲という名に因んで、今までに登場したキャラクターが従来と異なるクラスでカード化されるようです。神撃のバハムートで長年培われた世界観を活かせる楽しそうなテーマだというのが第一印象ですね。個人的には生前の姿で再登場するヘクター卿が楽しみです。

　さて新弾最初のニュートラルレジェンド枠は、PVで次元を歪曲させた張本人である異界を統べる者です。7/6/6のアーカススタッツで、ファンファーレで対戦相手のクラスのランダムなベーシックカードをコストを3下げた状態で2枚入手できるという、変則的なカード補充能力を持っています。

各クラスのベーシックカードは11枚ずつありそれらの中から2枚選ばれるので、各クラス55通りの結果があるかなりランダム性の強いカードです。

　3コスト以下のカードを貰えると7ターン目にプレイしたあとそのまま使うことができます。そのため運がいいとルーキーネクロマンサー+スパルトイサージェントで疑似アーサーができたり、マキナサーヴァント+次元断で2面処理したりできます。

また3コストも下がれば、ベーシックのわりとどうしようもないカードを引いても異界を統べる者を出した後に強く使える場面を作れそうです。3/5/5+全体バフのマグナボタニストや4/4/4+ラストワードゾンビ二体のアンデットキングは普通に使えそうですし、ベーシックカードの質が高めのヴァンパイアが相手であれば3/3/6疾走や1コスト確定除去のようなヤバいカードを入手できる可能性もあります。王家の御旗や気高き教理のような大ハズレも存在しますが数は少なめで、得られる平均バリュー自体はテキストの強いランダム性が与える印象よりは悪くないかもしれません。

　しかし単なるバリューカードとして7コストのフォロワーを積むことができるデッキは限られます。アーカスと同じコスト,スタッツのフォロワーであることを考えると構築環境で普通にプレイするには悠長なカードであるといえるでしょう。

ニュートラルの高コストフォロワーはえてしてドラゴンが悪用することが多いですが、このカードもランプドラゴンでの採用が考えられそうです。6ターン目以前に出せるのであれば確定で進化権を使えるため悠長さはかなり軽減されますし、純粋にバリューの高さも活かしやすくなります。

またマゼルベインデッキでも採用が考えられそうです。マゼルベインをプレイしたあとの高コストフォロワーとしては使いやすい部類で、相手にも依りますがファンファーレでそこそこの確率で除去スペルを得られるのも面白いです。ハイランダー構築で採用範囲が広いこともあり優先度高めの選択肢として考えられるでしょう。

　構築段階で他カードとのシナジーを考えることが不可能であるため純粋にバリュー目当てでの採用になりますが、特にドラゴンがpp加速から出せる7コストフォロワーとしてはスタッツ,効果が強めであり、採用選択肢としては面白い枠になるのではないかと考えています。ローテーション評価はBです。

アンリミテッドではさすがにいろいろと無理があります。ランプドラゴンであってもサハクィエルに逆立ちしても勝てないため採用できるデッキはないでしょう。アンリミテッド評価はDです。