真実の掟の評価
7コストスペル カードを自分の手札が9枚になるまで引く。このカードのスペルブーストが9回以上なら、自分のppを7回復。
ローテーション評価…C
アンリミテッド評価…C
十禍絶傑のシナジーが新弾にも含まれていました。7コストと重いですが、最大9枚ドローできる強力なドロースペルです。普通に使うとさすがに重さが気になるところですが、9回スペルブーストを溜めることによって払ったppが返ってくるため実質0コストの消費でプレイすることができます。
このカード1枚で手札を補充できるのは魅力的です。しかしウィッチには毎ターン永続的に手札を6枚になるまでドローできる6/5/5フォロワーのアルルメイヤが主要な構築デッキで採用されていないという事実があります。真実の掟が採用されるとしたらフリースペルとして扱えるデッキである必要があるでしょう。
しかし、そもそもスペルウィッチは手札のブーストカードを育てて戦うアーキタイプです。そのため中盤以降に大量ドローしてブーストされていないカードを補充するよりも、序盤からこまめにキャントリップや運命の導きで手札を減らさずに立ち回るほうが理にかなっています。
また真実の絶傑・ライオとのシナジーを意識しているカードデザインではあるものの、7ターン目にライオと同時にプレイできるわけではありません。しかもライオを出したあとの8ターン目に出すにしても安定してプレイするためには結局ライオを出すまでに真実の掟を引いてブーストを溜めておかないといけません。仮に真実の使徒で8ターン目にデッキからブーストされた真実の掟を持ってこれたとしてもそのターンでは残り6ppでプレイできません。何もかもが微妙に噛み合っていない…。
付け加えると、他の用途としては開闢の予言者デッキにおける7コスト枠としての採用が考えられます。このカードの追加によって、ローテーションでもマナリアシナジーを絡めて5~10までのコスト帯を全て踏み倒せるようになりました。ただ開闢を出す準備段階でアンを出す必要があるなら、そもそも大魔法で焼き払う方が手っ取り早い感は否めません。結局都合のいいドローが求められることにも変わりはないためネタデッキの域は出ないでしょう。9コスト帯で優秀なコスト軽減型スペルブーストカードが来るならば好転するかもしれません。
よく言えば0コストx枚ドローなので今後の追加カード次第でチャンスのあるスペルです。しかしドローカードでありながら7ターン目までプレイできないことでデッキの安定性はむしろ下がるため、現状のスペルブーストシステムとは相容れないカードに見えます。ローテーションアンリミテッドともにC評価です。