ミチタのシャドバ備忘録

使ってるデッキ、新弾評価など

ALTアディショナルカード評価(後編)

 

後編です。このままじゃ終わらないので巻きでいきます。

 

 

昏く淀む者・タルタロス

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ネクロマンサー・レジェンド

ローテーション評価…C

アンリミテッド評価…D

2pick評価…B

 

 

 十禍絶傑の死と闇のレイヴンで存在がほのめかされていた12コストのフォロワーです。手札からプレイすることはできませんが、自身のアクセラレートで葬送できて暗闇を招く者経由で8コストで盤面に登場します。

 

 リアニメイトネクロの親玉のような顔をしていますがその実あまりアーキタイプとのシナジーはありません。タルタロスを出せるリアニメイト12以上の数値を持つのは暗闇を招く者を除くと奈落の冠の3ターン目と12ターン目以降の生と死の逆転しか存在せず、お世辞にも実用的とは言い難いです。このカードは単体で分割払い可能の10コストフォロワーと考えるべきだと思います。

 

 カード性能単体で見ると墓地が12以上溜まっていないとそもそもタルタロスが出てこない点が問題です。X=7以上ならまぁ及第点のフォロワーが出てきますが、オルトロス等の優秀なネクロマンス持ちとの組み合わせをしづらい点がネックになります。

プレイできたとしてもタルタロスが動けるのは次ターンであり、3/3守護のみで耐えるには心もとないです。攻撃時能力が防御的であるにもかかわらず即効性がないため返しのターンでやられてしまいそうです。アンリミテッドならランダム確定除去で簡単に吹き飛んでしまうのでより立場が悪いです。

 

 事前に2コスト払う必要があるぶん通常のリアニメイトネクロでは死竜の使い手で良い状況がほとんどでしょうし、アクセラレートは墓地を肥やすだけで序盤の安定性に一切寄与しません。構築段階でネクロマンスカードの採用に気を遣うことになるわりには出てくるタルタロスのパワーが手間に見合っていないように思えます。ローテーション評価はC、アンリミテッド評価はDです。

2pickでは出せたうえで返しのターンで死ななければ強いでしょう。2pick評価はBです。

 

 

暴食の女帝

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ネクロマンサー・ゴールド

ローテーション評価…D
アンリミテッド評価…BD

2pick評価…D

 

 

 7/5/5でソウルイーターと同等の回復能力を持ち、ファンファーレで死神の手帳の効果が発動します。

 

 ローテーションのネクロにはラストワード持ちの高コストフォロワーが8/1/5の死神くらいしかいないので、そもそもまともに運用できる組み合わせが存在しません。いくらなんでも回復効果のみに期待して採用するわけにはいかないので運用しようがありません。

アンリミテッドではカムラのラストワードが発動したうえで+2点回復できるため悪くありませんが、このカード自体が7コストなので他のリアニメイトカードによるカムラループはできなくなります。また、このカードを採用することはすなわちヘクターの採用を諦めることである点もしっかり考慮するべきでしょう。

(追記)7ターン目に7コストのフォロワーしか対象にならないとは一言も書いていませんでした。7コスト以下の全ネクロマンサーフォロワーからランダムです。(クソカードじゃねぇか!!)

 

 現状のローテーションではびっくりするほど使い道がありませんが、今後の新カードで相性の良いフォロワーが追加されるということでしょう。信じていいんですよね?ローテーション評価はDとします。

(追記)このカードと相性の良いカードってなんなんですかね?D評価から脱出することはなさそうな気がします。

アンリミテッドではカムラやモルディカイを割ることでアドバンテージを稼ぐことができ、事前の葬送がいらないため比較的安定します。能力の対象がネクロマンサーフォロワーに限定されているためゼウス等のニュートラルフォロワーが出てこない点は嬉しいです。リアニメイトネクロの採用選択肢として考えられるため、アンリミテッド評価はBです。

(追記)安定感などなかった。どうしようもなさすぎるのでD評価です。

2pickではデッキから高コストフォロワーを抜いてしまうデメリットが大きく、回復量も多くの場合で大修道女以下です。盤面干渉能力もないためよほどのことが無ければpickしたくないでしょう。2pick評価はDです。

 (追記)高コストフォロワーを確定でデッキから落とすわけではなかったのでライブラリを弱くするわけではありませんでした。まぁだから強いってわけではないんですが。D評価は変わらないでしょう。

 

レイジコマンダー・ラウラ

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ヴァンパイア・レジェンド

ローテーション評価…S

アンリミテッド評価…A

2pick評価…C

 

 

 復讐状態であれば手札のフォロワーに疾走を付与するというとんでもないことが書いてあります。自身が進化すると疾走を持つ点も凄まじいです。

 

 効果が発動すればカラミティブリンガーが盤面を更地にしながら顔面を叩いてくるようになります。そうでなくとも轟雷のベヒーモスなど疾走を付与して強いカードは山ほど存在するため何をしても強力なカードだといえます。ハンドバフとの相性も良く、適当な軽量フォロワーがフィニッシャーになるため動きが読まれにくく予測不可能なバーストダメージを出すことができます。10ターン目以降の効果が発動すればお祭りです。

 

 ローテーションでの復讐デッキはここ1年近く衰退していましたが、ゴールドのライカベルセルクと合わせて非常に大きな強化が来ました。さすがに環境の一角に食い込んでくると予想でき、ラウラはその主軸カードとなるでしょう。ローテーション評価はSです。

アンリミテッドではディアボリックドレイン等を採用したフルパワーの復讐ヴァンパイアが使えますが、ラウラはそれを強力に後押しするカードになるでしょう。ただ元から疾走を持つカードの枚数が多いため、能力の対象となるフォロワーを別途採用する必要がありそうです。アンリミテッド評価はAとします。

2pickではそもそも能動的に復讐に入ることが難しいため能力を活かしにくいでしょう。進化後の疾走もかなりアグロ戦略によったpickができないと有効活用することは難しいです。2pick評価はCとします。

 

 

イカベルセルク

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ヴァンパイア・ゴールド

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…B

 

 

 2/2/2でハンドバフか進化で攻撃力が4以上あれば1コストのブラッドムーンを手札に加えることができます。

 

 2/2/2でありながら少ないテンポロスで復讐状態に入ることができるため非常に強力です。バフシナジーを考えなくとも進化だけで条件達成可能な点が優秀で、復讐状態に入れるかどうかはデッキの安定感に直接作用するため優先度が高いです。特にバフシナジーのあるデッキでは採用しない理由がないでしょう。ローテーション評価はAです。

アンリミテッドでは2コストの競合が大幅に増え、復讐状態に入る手段も多くなるためローテーションほどの確定枠ではなくなりますが、体力を減らさなくていいブラッドムーンでの復讐状態を手軽に実現できるカードの価値はアンリミテッドでこそ高いといえます。アンリミテッド評価もAです。

2pickでは復讐シナジーのカードを取りすぎると事故を起こしやすいので、このカードを活かすには相当バランスのいいデッキを構築する必要があるでしょう。上振れを起こせる2/2/2なので悪くはなさそうですが優先pickするほどではないように思えます。2pick評価はBです。

 

 

楽園の聖獣

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ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…B

2pick評価…D

 

 

 ターン終了時に自身のコピーをデッキに埋めて、エンハンスでプレイするとデッキからわらわらと出てくる1/1/2です。一度進化を切ることができれば永続のターン終了時バフを得ることができます。

 

 ゴブリンスタッツの1コストフォロワーでエンハンスなら3面展開とアグロに最適なフォロワーです。手札とデッキにいる楽園の聖獣の合計は基本的に減ることが無く、盤面に居座るとガンガンデッキに埋まります。

進化を切ることができれば4コストで2/2が3体とかなり強力で、盤面に残るとどんどん攻撃力が上がっていきます。処理できない量の聖獣を押し付けてヘクターやライナのバフで勝つというのが理想形の一つでしょう。

 

 問題はめちゃくちゃ盤面を圧迫することと、めちゃくちゃデッキを汚染することです。3面展開するフォロワーを主軸に戦うのであればビショップ得意のアミュレットを置くことは難しくなります。また盤面に聖獣が残れば残るほどデッキの聖獣の割合が増えていくのでトップの聖獣率はガンガン上がります。聖獣を連打しているだけで勝てれば簡単なのですが、所詮は小粒フォロワーなので他デッキの中盤の動きで捲られてしまうことになりそうです。そして一度盤面を捲られると再度取り返すためのカードを引くことは困難です。

 

 特化したデッキを組むことで面白いアーキタイプにはなりそうですが、聖獣自体が小粒であることやデッキに採用できるカードが限られることが問題になりやすく、ファンデッキどまりになるのではないかと考えています。ローテーション評価アンリミテッド評価ともにBです。

2pickでは本当にただのデッキ汚染です。横が相当強くてもpickしたくありません。2pick評価はDです。

 

 

セクメト

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ビショップ・ゴールド

自分のターン終了時、他のフォロワーすべてに1ダメージ。
相手のターン終了時、他のフォロワーすべてを+0/+1。

【進化後】自分のターン終了時、他のフォロワーすべてに2ダメージ。
相手のターン終了時他のフォロワーすべてを+0/+2。

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…A

2pick評価…B

 

 

 自分のターン終了時に全体AoE、相手のターン終了時に全体体力バフを交互に繰り返します。

出したターンは当然先に1点AoEが発生するためそれによって破壊されたフォロワーには体力バフはかかりません。AoEは出したターン以降も発動しますが、次ターン以降のAoEは体力バフによって相殺されてしまいます。何がしたいんだこの人。

 

 3/2/3付きのAoEなので弱いわけはありませんが、自陣も焼いてしまうので攻勢に転じるのは難しくなっています。また体力バフの恩恵は基本的に相手のみが受けることができる効果であるのに対して、返しのターンではセクメトが自分のターン終了時まで生き残らないとAoEが誘発しません。

つまり対戦相手にとっては体力バフをかけてくれるセクメトを自分から破壊しなければならない理由はあまりないことが多く、逆にビショップ側はセクメトを破壊したくてもAoEを誘発させるために破壊できないという状況が懸念されます。

 

 自分のフォロワー展開を阻害するカードであるためコントロールデッキでの採用が主となりそうですが、類似の役割をこなせる安息の狂信者と比べて使いにくさが目立ちそうです。相手のフォロワーが勝手に法典圏外に逃れるような事態も起こり得るため結構無視できないデメリットになると予想されます。

とはいえ3コストで撃てるAoEであり、このカードでしか返すことのできない状況もあるので特に展開の早いアンリミテッドでは有力な選択肢となりそうです。ローテーション評価はB、アンリミテッド評価はAとします。

2pickではAoE自体が有用なので優先度は高くなりそうですが、体力バフを逆用するかの判断が相手に握られるので怖いところです。2pick評価はBとします。

 

 

冒涜の球体

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ネメシス・レジェンド

ローテーション評価…C

アンリミテッド評価…D

2pick評価…D

 

 

 ネメシスの追加カード2枚の評価は実装二日目に書いています。マニアワナカッタ…

ランクマッチで皆が試してしまったあとで評価を後出しして誰が読むんだという話ですが、まぁ実装前の印象とそう変わりは無かったので…(負け惜しみ)

 

 竜呼びの笛、封じられし熾天使に次ぐ3枚目のレジェンドアミュレットです。カウントダウン25というすさまじい数字が目を引きますが、天界の階段に似たカウント軽減能力がついています。

1ターン目に出せるカードでありながら盤面を制圧できる可能性を持つというポテンシャルは魅力的ではあるものの、後攻1ターン目にプレイしたうえで進化権を3つ使い切るという都合のいい仮定をしても7ターン目までに効果を発動させるには13体のフォロワーを破壊する必要があります。ネメシスは人形やAFでカウントを進めることが得意とはいえ、さすがに厳しい数字だと言えます。

また、報酬となる冒涜の化身のパワーが物足りないという問題もあります。4/4必殺+デッキのフォロワーを2体なのでうまく高コストのフォロワーを踏み倒すことができれば強力なのですが、AFや人形を生成するための軽量フォロワーを積む必要があるため安定した釣果は期待できないことが多いでしょう。冒涜の化身が場に出たタイミングで外界の理をプレイできれば強力ですがさすがにご都合寄りのコンボな気がします。

 

 5コストエンハンスでプレイするには隙が大きすぎるカードであり、1ターン目から手札を一枚減らしたうえでカウントをスムーズに減らす必要があることを考えると安定感のあるデッキにはなり得ないように思えます。ローテーション評価はC、アンリミテッド評価はDです。

2pickではさすがにセルフハンデスでしかない気がします。1ターン目に出しても冒涜の化身がゲーム終了までに出てくるかすら不透明です。プレイするならエンハンスですがデッキから釣るカードは選べないため5コストのテンポロスを回収することは難しいでしょう。2pick評価はDです。

 

 

粛清の英雄・メイシア

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ネメシス・ゴールド

ローテーション評価…S

アンリミテッド評価…A

2pick評価...A

 

 

 現在進行形でランクマッチで暴れているところなので後出しも甚だしいですが、安定感と破壊力を兼ね備えた強力なカードです。

3/2/3の標準スタッツで1ドローが付いている代わりに相手リーダーへ攻撃ができないというデザインですが、進化時効果持ちであるために序盤にメイシアを無視することは難しいため、これはさほど大きなデメリットではありません。メイシアの優秀な点は進化によるバーストダメージを抜きにしても及第点以上の能力を持っているところでしょう。

進化時能力はネメシス版大魔法とでも言える効果で、10ppある状態でメイシアを進化せせることができれば7コストスペルの粛清の一刀で疾走を付与してOTKをねらうことができます。冒涜の球体でも書きましたが自分のフォロワーを大量に破壊することは人形でもAFでも十八番なので、意外と緩めの条件で20点を手が届きます。メイシア自身が攻撃力4なので16体のフォロワーが破壊されれば足りる点は注意が必要です。

進化権さえ温存できれば1枚コンボ(必要パーツが1枚しかないのにコンボって言っていいんでしょうか)で20点吹き飛ばせるため安定感があり、リーシェナプランと共存するためそれ以外のほとんどの枠をコンボ達成まで耐えきるために割くことができるでしょう。破壊の使徒を絡めることで早期のリーサルも視野に入ります。

 

 従来のリーシェナネメシスはリーシェナが引けない時の勝ち手段が大きな課題で、それはサタンの追加でも完全な解決には至っていませんでした。メイシアはサタンよりもフィニッシュターンが早く、勝ちに至る条件がリーシェナとほぼ同じであるため最高のパートナーだといえます。ローテーションのリーシェナネメシスをtier上位に押し上げるパワーカードであり、ローテーション評価はSとします。

アンリミテッドでは破壊の使徒が絡まなければ10ターン目というフィニッシュターンがややネックになり、OTKまで至るには一工夫必要かもしれません。とはいえ3/2/3+1ドローは対アグロの序盤でも100点に近い3ターン目の動きといえるため、優先的な採用枠であることには変わりないでしょう。アンリミテッド評価はAです。

2pickでワンショットキルを狙うには進化権の温存が必要なのでさすがに難しそうです。しかしそれでも本体性能が優秀であり、粛清の一刀も適当なフォロワーに付与することでバーストダメージを出せることを考えると優先的にpickすべきなカードになると考えています。2pick評価はAです。