簒奪の絶傑・オクトリスの評価

3/2/3　【ファンファーレ】ラストワード能力を持つ相手のフォロワー1体は、ラストワード能力すべてを失う。
このフォロワーは、失わせたラストワードの能力すべてを持つ。

【エンハンス】8；

+2/+2して、「このフォロワーはEPを消費せずに進化できる」を持つ。
自分のPPを2回復。(1ターンに1体しか進化できない制限はある)

【進化時】「黄金の小剣」、「黄金の杯」、「黄金の靴」、「黄金の首飾り」の中から、ランダムに異なる2枚を手札に加える

※黄金の小剣

1コストスペル　相手のフォロワー1体に1ダメージ。

※黄金の杯

1コストスペル　自分のリーダーか自分のフォロワー1体を2回復。

※黄金の靴

1コストスペル　自分のフォロワー1体は【突進】を持つ。

※黄金の首飾り

1コストスペル　自分のフォロワー1体を+1/+1する。

ローテーション評価…S

アンリミテッド評価…S

　3/2/3の使いやすいスタッツを持ちながら、ファンファーレで相手のフォロワーのラストワード能力を自分のものにしてしまうという強力なラストワードメタ能力を持っています。さらに、進化後のスタッツ上昇は+2/2のまま進化時に財宝スペルをランダムに2枚手札に加える能力を持っています。エンハンス能力まで備えており、8コストあれば6/6/7突進+ラストワード簒奪+財宝カード2枚と多くの仕事をこなすことができるでしょう。

　今までのロイヤルクラスはラストワードへの対抗策が乏しく、ワルツのチョイススペルである浄化の聖弾で大型のラストワード持ちフォロワーへの対処こそ可能なものの、聖弾をチョイスするなら優秀なテンポカードである必殺の魔弾をあきらめざるを得ず、小型のラストワード持ちフォロワーに対してはテンポロスとなるため根本的な対策とは言い難い状況でした。

しかし、このカードは優秀な進化時効果とエンハンスを持つ標準スタッツのフォロワーでありながら、今までロイヤルクラスの苦手分野だったラストワードに対して逆に有利をつけることのできる効果を持っています。相手が得るはずだった恩恵を立ち消えにさせたうえで自分のアドバンテージに変換できるため、実質的にラストワードの効果の二倍の恩恵を受けることが可能です。

例えば単純なラストワード1枚ドローは相手の引くはずであった1ドローを防いだうえで自分が1枚ドローできるため2枚分のハンドアドバンテージを稼ぐことができます。フォロワー召喚効果であれば、相手のラストワードから出てくるフォロワーを間接的に除去したうえで自分の盤面を強化できるため、ファンファーレだけで0-2交換していることになります。

これだけ強力なファンファーレ能力を持つフォロワーでありながら、進化時に財宝カードを2枚取得できるためラストワード持ちの出てこないマッチアップでも仕事をこなせます。ラストワードメタも刺さらず進化権も使えなかった場合ですら、6/6/7突進+財宝カード2枚というかなり強めのエンハンス能力がついているため全く隙がありません。

　ラストワード相手に苦しむことの多いクラスであったロイヤルにとって、パワーの高いカードで自然にラストワード対策を積めることの価値は非常に高く、逆にラストワードを利用するデッキはロイヤルに対して、相手が握っているかに関係なく序盤から常にオクトリスを警戒しなければならないため戦いやすさが大きく変わってくるでしょう。ロイヤルデッキ全体に素晴らしい恩恵をもたらすカードであり、ローテーションでもアンリミテッドでも活躍することが予想されます。評価はローテーションアンリミテッドともにSです。