マナリアの見習い教師・パスカルの評価
4/3/3 【ファンファーレ】才能の開花一枚を手札に加える。
【進化時】手札のマナリア・カード1枚のコストを-1する。
ローテーション評価…A
アンリミテッド評価…B
4/3/3のマナリアフォロワーで、ファンファーレでマナリアスペルである才能の開花を手札に加えることができます。さらに進化時に手札にあるマナリアカード一枚のコストを軽減する効果もついています。
1枚でマナリア属性のカード2枚分になるため、進化時のコスト軽減と併せてミラやアンを絡めた大量展開プランを支援することが可能です。ファンファーレで手札に加える才能の開花もスペル軸のマナリアデッキとの相性が良く、進化権回復により能力がある程度自己完結しています。
またコスト軽減はアンの大魔法との相性が抜群です。今までは10ターン目まで待たないといけなかった状況でも、進化時効果のコスト軽減によりフィニッシュターンを1ターン早めることができるでしょう。
スタッツが4/3/3と中途半端であり、中盤の進化権はマナリアデッキの中で競合しやすい、才能の開花のゴーレム生成は精神統一のスタン落ちの影響もあって発動させにくいなどの問題もあります。才能の開花まで使うことを考えると重いカードであり3枚採用は躊躇することになるかもしれません。
しかし従来は先攻が10ターン目に大魔法を撃っておしまい、になりやすかったミラーマッチをコスト軽減によって後攻から捲ることのできる貴重なカードです。有力なアーキタイプであるマナリアデッキにおいて鍵になる立ち位置のフォロワーだと考え、ローテーション評価はAとします。
アンリミテッドではオズによる早期大魔法バーストの手段が存在しており、その面でのこのカードの優位性はあまり大きくありません。しかしそれでも才能の開花自体はオズと同時にプレイしやすく、進化時効果によりコスト軽減による早期展開にもつなげやすいため、アンリミテッドのマナリアデッキでも採用選択肢として検討されそうです。アンリミテッド評価はBとします。
真実の掟の評価
7コストスペル カードを自分の手札が9枚になるまで引く。このカードのスペルブーストが9回以上なら、自分のppを7回復。
ローテーション評価…C
アンリミテッド評価…C
十禍絶傑のシナジーが新弾にも含まれていました。7コストと重いですが、最大9枚ドローできる強力なドロースペルです。普通に使うとさすがに重さが気になるところですが、9回スペルブーストを溜めることによって払ったppが返ってくるため実質0コストの消費でプレイすることができます。
このカード1枚で手札を補充できるのは魅力的です。しかしウィッチには毎ターン永続的に手札を6枚になるまでドローできる6/5/5フォロワーのアルルメイヤが主要な構築デッキで採用されていないという事実があります。真実の掟が採用されるとしたらフリースペルとして扱えるデッキである必要があるでしょう。
しかし、そもそもスペルウィッチは手札のブーストカードを育てて戦うアーキタイプです。そのため中盤以降に大量ドローしてブーストされていないカードを補充するよりも、序盤からこまめにキャントリップや運命の導きで手札を減らさずに立ち回るほうが理にかなっています。
また真実の絶傑・ライオとのシナジーを意識しているカードデザインではあるものの、7ターン目にライオと同時にプレイできるわけではありません。しかもライオを出したあとの8ターン目に出すにしても安定してプレイするためには結局ライオを出すまでに真実の掟を引いてブーストを溜めておかないといけません。仮に真実の使徒で8ターン目にデッキからブーストされた真実の掟を持ってこれたとしてもそのターンでは残り6ppでプレイできません。何もかもが微妙に噛み合っていない…。
付け加えると、他の用途としては開闢の予言者デッキにおける7コスト枠としての採用が考えられます。このカードの追加によって、ローテーションでもマナリアシナジーを絡めて5~10までのコスト帯を全て踏み倒せるようになりました。ただ開闢を出す準備段階でアンを出す必要があるなら、そもそも大魔法で焼き払う方が手っ取り早い感は否めません。結局都合のいいドローが求められることにも変わりはないためネタデッキの域は出ないでしょう。9コスト帯で優秀なコスト軽減型スペルブーストカードが来るならば好転するかもしれません。
よく言えば0コストx枚ドローなので今後の追加カード次第でチャンスのあるスペルです。しかしドローカードでありながら7ターン目までプレイできないことでデッキの安定性はむしろ下がるため、現状のスペルブーストシステムとは相容れないカードに見えます。ローテーションアンリミテッドともにC評価です。