ミチタのシャドバ備忘録

使ってるデッキ、新弾評価など

鋼鉄の反逆者事前評価:エルフ編

 

 エルフ編です。

 

 

レジェンドレア

デュアルフェンサー・クリフト

f:id:michita_sv:20190326094230j:plain

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…B

2pick評価…B

 

 メタルエルフメイジのような、プレイ条件でダメージを飛ばす効果を持つ2/2/2です。進化時効果でもダメージを飛ばすことができます。

 

 2/2/2の持つ能力としては大きくテンポを稼ぐことができる効果です。機械ミノムシのおかげで最速2ターン目(機械ミノムシ2枚→0コストクリフト)にダメージ効果を誘発できるので、手札によっては早々に盤面を制圧することができるでしょう。

また2/2/2スタッツであるため機械カードの少ない手札でも素直にプレイできる性能であり、進化時効果もプレイ条件こそあるもののリーダーに飛ばせる2点火力は2コストフォロワーの進化時効果としてはかなり高性能です。

 

 2コストで出して強い2/2/2は構築でも価値が高く、優秀な進化時効果があるため機械に寄せない構築でも採用を検討できそうです。ローテーション評価はA、アンリミテッド評価はBとします。

2pickでは2/2/2でメリット持ちなのでそこそこの強さでしょうが、金虹枠としてはかなり地味なのでできればフィニッシャーになり得るカードを優先したいところではありそうです。2pick評価はBとします。

 

クイーンセイバー・シンシア

f:id:michita_sv:20190326100110j:plain

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…B

2pick評価…S

 

 6/5/7というオーバースタッツに、他のエルフフォロワー1体へ無償進化権を付与する疑似バフ効果を持っています。さらにシンシア本体か横のフォロワーが進化すると1/1トークンが2体出てきます。

 

 単純な6コスト帯のカードパワーだけで言えば歴代でも類を見ないレベルのパワーカードです。単体でも進化後スタッツが7/9+1/1+1/1の3面展開という強烈な盤面を作ることができ、無償進化権を有効に使えればより強力です。ポセイドンと同等のスタッツがポセイドンと同様に3面展開しながら6コストで降臨するというのは相当なインパクトです。

問題はエルフの既存のカードとの相性です。現在のアグロエルフは翠嵐の斧使いをマナカーブの頂点としているデッキが多く、このカードはコスト帯が被っているためリザによる確定サーチを歪めます。また現状のエルフは中盤戦が他クラスと比べて弱く、シンシアにきれいに繋ぐことができるカードが乏しい問題があります。ケルベロスメデューサがあれば最強なんですが…。

 

 パワー自体は疑うべくもないのですが、次環境で活躍するにはミッドレンジエルフが組めるような中盤パーツが足りないように思えます。確定サーチを捨てて従来の翠嵐エルフでの採用選択肢とするのは考えられそうです。ローテーション評価はAとします。

アンリミテッドではアグロに採用するには遅く、ミッドレンジでヘクターと殴り合うのは厳しいという微妙な立ち位置です。そもそも中速のエルフ自体がアンリミテッドで厳しいこともあり、このカード1枚で復権できるかというと怪しいでしょう。アンリミテッド評価はBです。

2pickで6ターン目に着地したらさすがに理不尽極まりないカードパワーです。盤面干渉のできる能力であり、本体のサイズも相まって非常に強力なフィニッシャーになるでしょう。2pick評価はSです。

 

ゴールドレア

アリアの旋風

f:id:michita_sv:20190326113737j:plain

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…B

 

 プレイ条件を参照したAoEです。このカードのプレイは含まないのでは単体では何の効果もありませんが、事前にフェアリーを並べた後に撃つことで自陣のフェアリーを巻き込まずに相手フォロワーを一掃することができます。

 

 コンボ前提とはいえ2コストスペルとしては鬼のような除去性能です。1点AoEでもコスト相応ですし、ある程度フェアリーを貯めこむデッキであれば中型フォロワーまでは充分処理することが可能です。ダメージ量を状況に合わせて調整できる点も優れています。

マシンエンジェルやバイロン、トランプルフォートレスなど横並べが強い環境ともマッチしており、フェアリーウィスプを採用するデッキではより活かしやすいでしょう。特にアンリミテッドのOTKエルフではウィスプの供給手段が増えたことによりこのカードで除去しながらコンボを狙うこともできそうです。弱点であったデッキに対する回答として重宝するでしょう。

 

 フェアリーを使うアーキタイプの新しい強みとなるカードであり、環境的にも採用が見込めるスペルであると考え、ローテーション評価アンリミテッド評価ともにAとします。

2pickではAoE効果は強力であるものの、カードプール的にフェアリー生成札が乏しく、組み合わせることが難しいです。プレイ回数を稼ぐために自分のフォロワーまで犠牲にしなければならないことが多くなりそうで、構築ほどのアドバンテージを取るには運が絡むでしょう。2pick評価はBとします。

 

マシンランスエルフ

f:id:michita_sv:20190326140722j:plain

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…C

2pick評価…B

 

 7/6/3突進で、攻撃時にダメージを受けないので一方的に相手フォロワーを処理することができます。さらに相手フォロワーの体力がこのフォロワーの攻撃力未満であればリーダーに貫通ダメージが入るようになっています。

 

 相手フォロワーが体力1であれば5点ダメージがリーダーに貫通して入りながら6/3が盤面に残ります。7コストの機械フォロワーなので機械神によるサルベージと非常に相性が良く、相手リーダーの体力を削る力はかなり高いです。

反面相手の盤面にフォロワーがいなければただの7/6/3であり、高体力フォロワーとの相性が悪いなどやや相手依存な点が目立ちます。6/3というスタッツも軽量除去で捌かれやすい低体力で、継続して盤面を取る用途には向いていません。また全体的に翠嵐の斧使いと被っている要素が多く、コストの重さやリザのサーチの兼ね合いを考えると同時採用には少し慎重になりそうな気がします。

 

 状況次第で盤面処理をしながら高い火力を出すことができ、機械シナジーもあるため面白いカードですが、高コスト枠の中で競合するため採用できるデッキは限られてくるでしょう。ローテーション評価はB、アンリミテッド評価はCです。

2pickでは安定して単体処理できるものの、ダメージ効果が活きる場面が限られるうえ不利状況を覆すことは難しい効果であるため、優先度は高くないでしょう。2pick評価はBとします。

 

シルバーレア

フォレスト・コア

f:id:michita_sv:20190326143930j:plain

ローテーション評価…C

アンリミテッド評価…S

2pick評価…C

 

 エルフのコアはフェアリーウィスプ生成効果です。

 

 3コストとやや隙は大きいですが、フェアリーウィスプを入手できる効果はOTKエルフにとって非常に大きいでしょう。同時にアリアの制限解除も行われるため、ウィスプを複数枚手札に加えることができるカードをデッキに6枚積めるようになりました。

3ターン目コア4ターン目アリアで動けた場合には6ターン目20点も充分可能です。ウィスプの入手手段が増えたことでウィスプを除去に吐き出したとしてもリーサルに向かえるチャンスが多くなるでしょう。

 

 相方の乏しいローテーションで使われることはあまりなさそうですが、アンリミテッドでの需要は相当に高くなると予想されます。ローテーション評価はC、アンリミテッド評価はSです。

2pickでは進化権がないと使えない3/2/2でしかないことが多いでしょう。アリアの旋風とセットで手札に来たら化けますが、2pickでは不安定が過ぎます。C評価です。

 

鉄弓の射手

f:id:michita_sv:20190326152130p:plain

【ファンファーレ】相手のフォロワー1体に「自分の場の機械・フォロワーの数」の2倍のダメージ。

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…C

2pick評価…S

 

 単体除去内蔵の4/3/3で、機械を展開していればいるほど除去の打点が上がります。鉄弓の射手自体が機械なので単体でも2点ダメージが確約されています。

 

 スタッツが3/3なので鉄輪のゴーレムや剛拳の用心棒ほどのテンポを取ることはできませんが、4ターン目先攻に安定して相手の3コストを除去できるフォロワーです。6コストでマシンエンジェルと同時に動けば体力6まで倒せますし、機械ミノムシとも相性が良いです。

同コスト帯には強力な進化権能力を持つメーテラが存在し、後攻4ターン目であればこちらに軍配が上がるでしょう。基本的に鉄弓の射手は機械シナジーを活かしたデッキでの採用になるでしょうが、横に並べてもダメージ量が増えるだけの単体除去なので射手単体でも強い代わりに機械に寄せる恩恵はあまり高くないカードです。

 

 剛拳の用心棒が強かったのはNヴァンパイアが3ターン目までに強力なクロックが作れるデッキだったからという側面があり、このカードを活躍させるためには序盤から打点を出せる構築にしたいところでしょう。そのため機械ミノムシを採用した前のめりなデッキでの採用が検討されそうです。ローテーション評価はAとします。

アンリミテッドではアグロにもOTKにも採用しにくい能力で、リーダー打点にもならないため役割を持ちにくいでしょう。アンリミテッド評価はCです。

2pickではさすがに強力です。機械シナジーで高コストフォロワーを倒すことによるテンポでゲームを決める可能性もありつつ、非常に安定した除去内蔵カードとして採用できます。2pick評価はSです。

 

大自然の守護者

f:id:michita_sv:20190326160530j:plain

【守護】

【ファンファーレ】【エンハンス:9】大自然の守護者1体を出す。相手のフォロワー1体を、次のターン攻撃不能にする。

ローテーション評価…C

アンリミテッド評価…D

2pick評価…A

 

 ジャングルの守護者がシルバーになって帰って来ました。疾走は無くなっています。

 

 5/4/5守護のフレンチ・バニラ(キーワード能力のみのフォロワー)は構築環境では大した扱いではありません。元カードのジャングルの守護者は10コストの8点疾走持ちフィニッシャーでありながら5コストとしても出せることが評価されていたのであって、9コストに下がっても肝心の疾走がなければさすがに厳しいでしょう。まぁ攻撃不能効果自体は決して弱いわけではないのですが…。

 

 4/5守護の2面展開自体は強く使えることがあるとはいえ、構築でシナジー無しに投入できるデッキはあまりなさそうに思えます。ローテーション評価はC、アンリミテッド評価はDです。

2pickでは5ppでも強く、もし9ppで着地すると制圧力が高いでしょう。返しのリーサルはほぼなくなるので4/5守護2体の強スタッツを押し付けられます。シルバーなので複数枚pickすることも可能であり、連打で不利状況も捲り得るカードです。2pick評価はAとします。

 

ブロンズレア

白華の弓使い

 

f:id:michita_sv:20190326170319p:plain

 自分のターン中、自分の他のフォロワーが進化したとき、ランダムな相手のフォロワー1体に2ダメージ。

【ファンファーレ】【エンハンス:7】+3/+3して、ランダムな相手のフォロワー2体にそれぞれ2ダメージ。

 

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…B

2pick評価…A

 

 他のフォロワーの進化に誘発して、2点ダメージをランダムなフォロワーに飛ばす2/2/2です。エンハンスで7/5/5になり、ファンファーレでランダムな2体のフォロワーに2点ダメージを飛ばすことができます。

 

 各クラスに追加された進化誘発持ちの2コストブロンズですが、白華の弓使いは相手フォロワーを除去できる効果になっています。2/2/2フォロワーの持つ能力でフォロワーを倒すことができれば上々の成果です。

ただランダムダメージの誘発タイミングが進化直後なので、進化殴りでトレードする前にダメージが飛んでしまいます。そのため進化で一方除去するつもりだったフォロワーに当たってしまうと実質的に能力が意味のないものとなってしまう恐れがあります。2pickならともかく構築ではこの安定感のなさは大きな問題となるでしょう。

 

 ある程度運ゲーになっても除去性能を優先したいデッキであれば採用検討できますが、クリフトなどのような安定して仕事ができるフォロワーが優先されることも多くなるように思えます。ローテーション評価アンリミテッド評価ともにBです。

2pickではかなり強力です。2/2/2の時点で強く、テンポを取れる可能性があり、エンハンスも状況によっては有効活用できるので複数枚取っても嬉しいカードでしょう。2pick評価はAです。

 

森の隠者

f:id:michita_sv:20190326174514p:plain

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…C

2pick評価…B

 

 3/2/2で機械サーチ能力を持っています。

 

 エルフで確定サーチが活きるような単体で強い機械フォロワーはマシンランスエルフくらいしかおらず、それも確定サーチギミックを仕込むほどのカードかというと疑問です。マシンランスエルフならリザのラストワードでも簡単にサーチできるという話もあります。

基本的には機械シナジーをそれなりの枚数積んだデッキでのドローフォロワーとして採用することになりそうです。特に機械ミノムシを採用するようなデッキであれば手札消費が激しいためこのカードの有用性は高いでしょう。

 

 汎用的な能力なので今後のアディショナルカードや次弾カード次第で評価が上がる可能性は多々あるため注視したいところです。ローテーション評価はA、アンリミテッド評価はCです。

2pickでは鉄弓の射手を何枚取れているかでpick優先度が変わりそうです。機械ミノムシを取らされてしまうとかなりパワーが落ちる点には注意すべきでしょう。2pick評価はBです。

 

機械ミノムシ

f:id:michita_sv:20190326180342p:plain

【ファンファーレ】ターン終了まで、手札の機械・カード(機械ミノムシを除く)1枚のコストを-1する。

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…C

2pick評価…C

 

 機械フォロワーと一緒にプレイすることで実質0コストで出せる1/1/1フォロワーです。マシンエンジェルのアクセラレートには効果が無い点には注意が必要です。

 

 手札消費は激しいものの2ターン目から実質0コストでプレイすることができ、クリフト等の効果の早期誘発も狙えます。リリィなどの全体バフとも相性がいいため、前のめりなデッキで有効活用できそうです。鉄弓の射手のダメージを増やす目的で使ってもいいでしょう。

 

 ローテーションでは機械を採用したエルフの序盤戦力として重宝しそうです。ローテーション評価はAとします。

アンリミテッドでは実質0コストになる性質を活かしたいところですが、OTKエルフではサーチの関係で採用しづらいためあまり悪用できません。能力を活かすにはそれなりの枚数の機械フォロワーを積む必要があるため使われることは少なそうです。アンリミテッド評価はCとします。

2pickではコンボのような使い方をしづらく、序盤に複数展開してアグロでガンガン攻めるプランも成立しにくいです。森の隠者のサーチも歪んでしまうためかなり取りたくない部類のカードだといえます。2pick評価はCです。

 

自然の導き

f:id:michita_sv:20190326182626p:plain

自分のフォロワー1体か自分のアミュレット1つを手札に戻す。
カードを1枚引く。

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…-

2pick評価…B

 

 再録カードです。自己バウンス+1ドロー。

 

 対空射撃のスタン落ち以降、ローテーションにプレイアブルなバウンスカードが無い状況が続いていましたが、自然の導きが再録されました。バウンスによるテンポロスはありますが、ファンファーレを使いまわすことで疑似的にリソースを回復しながらカードを引ける効果は汎用性があります。アグロエルフでも全体バフファンファーレのリリィが使い回せることはかなりの恩恵になりそうです。リナ&レナを出し入れしてバーストダメージを出すこともできます。

 

 強さがある程度保証されているカードなので相性が良いデッキであればすんなり投入できるでしょう。ローテーション評価はAです。

構築ほどはシナジーを作れない2pickではテンポロスが問題になりやすいですが、新弾シルバーの大自然の守護者を10ppで出し入れするコンボが強力です。エルフであれば他にも相性の良いカードはpickしやすいため1枚程度なら充分使いこなせるでしょう。2pick評価はBとします。

 

 

 

鋼鉄の反逆者事前評価:ロイヤル編

 

 ロイヤル編です。

 

 

レジェンドレア

純鉄の英雄・ヨハン

f:id:michita_sv:20190319134342j:plain

ローテーション評価…A→S

アンリミテッド評価…C

2pick評価…B

 

 ロイヤルの機械シナジーレジェンドです。機械フォロワーが破壊されるたびに手札のヨハンのコストが減っていきます。後続の機械フォロワーに突進を付与する能力も持っています。

 

 デッキに採用できる機械フォロワーの数に大きくカードパワーが左右されますが、現状判明している機械フォロワーだけでもトランプルフォートレスやキャノンスマッシャーといった機械トークンを並べるカードが出ているため、寄せた構築であれば5,6ターン目あたりに0コストでプレイすることは充分可能だといえます。

3/5突進はコスト踏み倒しで出てくるフォロワーとしてはかなり高性能で、後続の機械フォロワーの突進が2枚目以降のヨハンの召喚の助けにもなります

 

 0コストで召喚できるフォロワーとしては質の高い能力を持ち、トランプルフォートレス1枚で3コストにできることを考えるとテンポスイングを起こしやすいカードです。ロイヤルの主要アーキタイプで機械シナジー自体がどの程度採用されるかが問題ではあるものの、今後の追加カードによって評価が上がる余地のあるカードです。ローテーション評価はAとします。

アンリミテッドでは機械フォロワーをローテーションと同程度しか採用できないため、アンリミテッド基準で活躍できるデッキを組むことは難しそうです。アンリミテッド評価はCとします。

2pickでは機械フォロワーのpick状況に依存します。低コストで出すことができれば強いですがウィッチクラスのミラ等と違って後続のリソースを確保できるわけではなく、手札事故の原因にもなるため、ある程度機械をpickできていて活躍させられる勝算がある状況で取るべきでしょう。2pick評価はBです。

 

(3/25追記) マシンエンジェル等の追加によって、序盤に引き入れたヨハンは概ねスムーズにコスト軽減できるカードプールになったと思います。有力なデッキの核となるカードであるとして、ローテーション評価をSに修正します。

 

カイセイバー・リーシャ

f:id:michita_sv:20190321144930j:plain

f:id:michita_sv:20190321145009j:plain

f:id:michita_sv:20190321145037j:plain

ローテーション評価…S→A

アンリミテッド評価…S→A

2pick評価…S

 

 4/3/3とスタッツこそ平凡ですが、兵士フォロワーの召喚という非常に緩い条件での自動進化を持ち、さらに進化後であれば攻撃時に1/1必殺のナノを生成します。さらにさらに10ターン目以降であればリーダーを含めた全体5点AoEを5コストで撃てるトワイライトソードを手札に加えます。

 

 自動進化だけでも構築で検討する余地があるカードパワーです。6ターン目以降であれば軽量の兵士フォロワーを採用したロイヤルならば条件達成は簡単で、進化後スタッツもしっかり5/5まで上がります。レイピアマスターという採用しやすい1コスト兵士がいるため5ターン目の自動進化も普通に発生し得ます。

さらに攻撃時に1/1必殺トークンが出てくるため、リーシャ1枚で攻撃力5と必殺の2面展開という返しの進化に非常に強い布陣を作ることが可能です。リーシャを倒さないと再度必殺トークンが出てくるので本体の除去は必須ですが、リーシャ自体の攻撃力の高さと必殺トークンのために有利トレードすることは困難でしょう。この性質のため4ターン目後攻に進化権を使うフォロワーとしても強いです。これだけ能力が盛られているのに10pp以降はトワイライトソードまでついているのはちょっとわけがわかりません。

 

 常軌を逸したパワーカードであると言わざるを得ず、ミッドレンジロイヤルの確定カードになるでしょう。ローテーション評価はSです。

アンリミテッドでは鉄壁の城塞とのコンボによって夢の4ターン目先攻最速自動進化が可能です。アイテールで3ターン目に引っ張ってくることでマナカーブ通りに動くことができるため安定感の高い強ムーブとなりそうです。アンリミテッド評価もSとします。

単純に盤面争いで強すぎるので2pickでも最強です。トワイライトソードを入手できれば鬼に金棒でしょう。2pick評価はSとします。

 

(3/25追記)トランプルフォートレスがマシンエンジェルやグローリー・コアによってかなりの追い風を受けており、新弾でのリーシャの立ち位置がかなり怪しくなりました。シナジーの目指す方向性が違いすぎて同時採用はできないカードなので、機械ロイヤルがロイヤルの最大多数なのであればリーシャは採用されないことになります。

また、新弾はマシンエンジェル環境になることが予想されるため、序盤に横並べをされてしまうと1/1必殺のナノを盤面でトレードされてしまい強みを活かしづらいのではないかという懸念もあります。これらの理由により、ローテーション評価アンリミテッド評価をAに修正します。

 

ゴールドレア

トランプルフォートレス

f:id:michita_sv:20190319152533j:plain

ローテーション評価…B→A

アンリミテッド評価…C

2pick評価…B

 

 機械カードが手札に2枚以上あれば進化時に1/1トークンを3体召喚します。エンハンス9なら9/9/8突進+1/1トークン3体です。

 

 本体の進化後スタッツが6/5であるにもかかわらず4コスト1枚で4面展開できるというのは破格の性能です。返しのターンで6/5を進化で一方的に処理することは難しく、仮に5/4/5に取られても1/1トークンで相討ち可能なので差し引き2体が盤面に残ります。スペル等での除去を強制することができるため相手の中盤プランを崩すことができ、特に5/4/4フォロワーに非常に強いです。

手札に機械カードを持っておく必要があるため構築には気を遣うことになりますが、ヨハンと合わせてロイヤルが機械シナジーに寄せる理由になり得るカードパワーを持っています。スタッツロスの無い優秀なエンハンスの存在によって進化タイミングを逃しても腐らない点が嬉しく、レイサム後に条件を満たしてプレイすればナイトを4体出すことができます。

 

 レジェンドでスカイセイバー・リーシャが追加されたことによってロイヤルの4コスト帯におけるこのカードの価値はかなり下がりました。後攻4ターン目の動きとしてだけをみれば全クラス通しても最強クラスですが、手札条件による事故があるトランプルフォートレスを4コスト帯として選ぶ理由は乏しくなったかもしれません。機械トークンが多く並ぶためレイサムや大将軍とのシナジーがあり、機械ロイヤルにおいてはキーカードになると考えローテーション評価はBとします。

アンリミテッドではヨハンと同様にローテーション規格の機械ロイヤルで戦わなければならない点がネックです。手札の条件があるため中途半端に機械シナジーをタッチしても機能しにくいでしょう。アンリミテッド評価はCです。

2pickでは能力が発動すれば強力ですが安定するかというと怪しく、金虹枠として取るには不満があります。ヨハンと同じくデッキと相談することになるでしょう。2pick評価はBです。

 

(3/25追記)全カード発表された後に改めて評価すると、3ターン目グローリー・コアからの4ターン目後攻7/6+2/2+2/2+2/2の4面展開というかなりブチ壊れた上振れが存在し、マシンエンジェルの追加によって機械ロイヤル自体が面展開による制圧というデッキテーマを遂行しやすくなっていると思います。大将軍の早期召喚も充分狙えそうです。

ヨハン、トランプルフォートレス、メカゴブリン、マシンエンジェル、キャノンスマッシャーの5種15枚に加えてグローリーコア、マシンブレードソルジャー、機械神あたりを合計5枚以上採用すればデッキの半分を機械カードで固めることが可能となり、懸案事項であった手札条件は充分達成が見込める状況になっていると思います(twitterで手札条件について否定的に言及してましたが、グローリー・コアと機械神まで勘定に入れると結論が変わりました。)。そのため上位デッキのキーカードであるとして、S評価に修正します。

 

ハーゲルベルグの雷槌・トロイア

f:id:michita_sv:20190319220545j:plain

二つ名かっこよすぎでは?

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…B

2pick評価…C

 

 ハーゲルベルグの雷槌です。ハーゲルベルグの雷槌。大事なことなので2回書きました。最高ですね。声に出して読みたい日本語。

 

 手札に指揮官カードと兵士カードがそれぞれ2枚以上あれば3/3/3突進として場に出ます。3ターン目に出てくるフォロワーの質としてはかなり強力なカードだといえます。2/2/2を一方的に有利トレードできる突進フォロワーは基本的に4コスト帯ですが、トロイア進化前のターンに盤面を取ることができる点が優秀です。

ただ3/3/3突進のための条件が厳しく、手札にちょうどよく兵士カードと指揮官カードを引き入れる必要があります。先攻3ターン目までに引けるカードは6枚で、2ターン目に2/2/2をプレイしたらトロイアを除いて4枚です。ドラゴンナイツや簒奪の蛇剣などの無駄カードがあればその時点で発動できないということになります。トロイアのようなほんの少しオーバースタッツなカードは早いターンにテンポよく出せないと効果が薄く、厳しい手札条件と噛み合いにくいです。

どちらかというと3ターン目のテンポフォロワーよりも指揮官多めのデッキにおいて進化権を切るフォロワーとして計算するほうが使いやすいでしょう。手札に指揮官が3枚以上あれば3コストで天外の華・エレノアのような2面処理ができるため、かなり効率のいい進化時効果だといえます。

 

 ロイヤルの3コスト帯は例によって激戦区であり、嵐の槍使いはローテ落ちするもののワルツ・オクトリス・アイテールの主要カード3枚が引き続き残留します。トロイアは現状のミッドレンジロイヤルのような速度重視で手札を貯めこまない構築や、新弾でフィーチャーされている機械シナジーを採用したデッキではやや分が悪く、むしろ昔のアーサーロイヤルのような高コスト指揮官が多く採用された遅めのデッキで活きやすいカードです。そのためカードパワー自体は悪くないものの環境的に採用しにくいと考え、ローテーション評価はBとします。

指揮官であり中長期戦に滅法強いリーシャの登場によって、バリュー重視の指揮官構築も有力になりました。上記3種の3コスト帯は依然強力ではあるものの、序盤戦の強さを優先する選択肢としては採用圏内になったと考え、ローテーション評価をAとします。

アンリミテッドではローランのダメージカットを採用した遅めのロイヤルでの採用が考えられますが、逆に現状流行っているスパルタクスロイヤルやアグロロイヤルとは相性が悪いでしょう。アンリミテッド評価はBとします。

2pickでは条件に気を遣うわりに試合を決定づけるわけでもないカードです。新弾でボーナスの付く機械カードと相性が悪いため、進化を切った時のカードパワーの最大値こそ高いものの金虹枠であまり喜んでpickしたいカードではないでしょう。2pick評価はCとします。

 

シルバーレア

グローリー・コア

f:id:michita_sv:20190327080029j:plain

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…C

2pick評価…C

 

 ロイヤルのコアは全体バフです。機械と書いてあるためトランプルフォートレスの手札条件に貢献できます

 

 このカード自体が盤面を埋めてしまうため最大でも4面にしかバフが乗らないのは残念ですが、あらかじめ盤面に設置しておける性質によってトランプルフォートレスなどの進化時横展開カードと強烈なシナジーがあります。

またロイヤルはオクトリスやリーシャの存在により、低い構築負荷で自動進化フォロワーを採用できるためコア特有の「中盤を過ぎたら使えない」という問題をある程度解決できます。面展開ができている状況であればエンハンス7で使える状況も比較的考えやすいでしょう。

 

 新弾の機械ロイヤルはプロダクトマシーンによる横展開が推されており、このカードは相性の良い全体バフカードとして採用できそうです。ローテーション評価はAとします。

アンリミテッドではアグロロイヤルへの採用は悠長ですし、強力なAoEが飛んでくる環境なのでミッドレンジロイヤルでも単体のフォロワーのほうが役に立ちやすいでしょう。アンリミテッド評価はCです。

2pickでは決まれば強いですが、不利状況では基本的に何もしないカードなので不安定です。エンハンスのEP回復もテンポロスが大きいためあまり有用ではないでしょう。2pick評価はCです。

 

白刃の剣舞

f:id:michita_sv:20190320144359j:plain

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…A

 

 味方フォロワーの最大攻撃力を参照する森の意志です。スペル自体が2コストと軽く、エンハンスで撃つとバフ効果も追加されます。

 

 2コストとは思えない高威力のAoEです。スペルの打点自体はロレーナの鉄拳や力の鍛造と同じですが、相手フォロワーすべてにランダムダメージが飛ぶため進化と合わせて2コストスペル1枚で複数体のフォロワーを除去することができます。標準的な2/2/2進化と合わせるだけでも4点のスプリットダメージが飛ぶため相手の小型フォロワーを複数体倒せる可能性が高いでしょう。

またエンハンス5での単体バフがアグロ戦略、特に潜伏フォロワーと噛み合っています。例えば4ターン目に出したリオードを5ターン目先攻に進化して白刃の剣舞でバフしながら盤面処理するコンボは、隠伏天誅と併せて盤面に6点飛ばしながら進化後アルベールと同じ5/7スタッツで顔面を叩くことができます。アンリミテッドであれば旅カエルでも同様の動きが可能です。

 

 ランダム打点除去であるために捌ききれない合計体力の展開をされてしまうと使いにくく、進化権が切れた後半には除去としての性能が落ちるなど、やや前のめりで劣勢時に弱い側面があります。しかし2コストと軽いため10ppではレイサムやドラゴンナイツと同じターンに使用することが可能で、機械デッキであれば0コストで召喚したヨハンを対象にエンハンスで撃つような動きもできるためゲーム後半でも見た目以上に強く使える場面は多いと考えています。

相手の展開をランダムダメージで問題なく捌けるゲーム中盤までならばこれほど強いAoEもなく、特にアンリミテッドでは旋風刃に次ぐ2種類目のAoEということで潜伏を絡めたアグロ戦略を大きく押し上げるカードになると考え、ローテーション評価アンリミテッド評価ともにAとします。

2pickでもシルバー枠で取れる貴重なAoEですが、自陣にフォロワーが必要なため複数枚のpickは怪しいかもしれません。2pick評価はAです。

 

マシンブレードソルジャー

f:id:michita_sv:20190327081559p:plain

【攻撃時】相手のフォロワーすべてに1ダメージ。自分の場に他の機械・フォロワーがいるなら、1ダメージではなく2ダメージ。

 

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…D

2pick評価…B

 

 攻撃時にAoEを飛ばせる6コストの機械フォロワーです。自分の場に他の機械フォロワーがいれば強化されます。

 

 機械シナジーが無ければ、単体の性能はかなり貧弱です。6コスト交戦時1点AoE持ちがヴァンパイアとエルフに存在しますが、いずれも構築級ではありませんでした。突進が付いているわけでもないので進化しなければAoEは誘発できません。

しかし機械シナジーによって2点AoEになれば処理できる範囲はかなり広がります。環境的に横並べが強いことが予想されるためそれを捌けるカードの価値は一定以上あります。さらにこのカード自身が機械なのでトランプルフォートレスの手札条件に貢献でき、なによりヨハンの突進付与によって2点AoEを撃てる点が嬉しいです。

 

 単体スペックは不満ですが機械ロイヤルミラーバイロン型のドラゴンのような横並べに対して刺さるカードであり、機械属性のため手札にあっても邪魔にならないため前向きに採用検討できそうです。ローテーション評価はAとします。

アンリミテッドではシナジーが期待できないため基本的には使われないでしょう。評価はDです。

2pickではそこそこのスタッツに進化でAoEがついているため悪くはないですが、金虹枠のヨハンのpickは期待できないためシナジーは形成しづらいです。逆にロイヤルを相手取る際は盤面に機械フォロワーを残すとこのカードで横展開を一掃される恐れがあるので注意するべきでしょう。2pick評価はBです。

 

 ブロンズレア

キャノンスマッシャー

f:id:michita_sv:20190321153606j:plain

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…B

2pick評価…A

 

 麗しのサキュバスの機械版です。

 

 本体トークン両方が機械属性を持っているためヨハンのコスト軽減にかなり貢献します。2/2/2フォロワーであり、出てくる1/1が1コストかつナイトではないのでレイサムや大将軍とのシナジーも期待できます。

反面兵士属性でないためリーシャの自動進化を起動できず、その他兵士指揮官関連のシナジーにも貢献できません。リーシャがロイヤルの確定枠だと考えると軽量の兵士フォロワーを一定数採用する必要があるため、このカードは構築全体とのバランスを考えて枚数を考えることになるでしょう。

 

 兵士属性を持たないことを除けば2/2/2としては無難に優秀でアグロプランとも噛み合うため、機械シナジーを特別意識しなくとも採用が考えられます。ローテーション評価はA、アンリミテッド評価はBです。

2pickでは文句の出ないブロンズ枠です。2/2/2としてもエンハンス4でも活躍できるため複数枚でもpickしたいところでしょう。2pick評価はAです。

 

ファントムアサシン

f:id:michita_sv:20190321155340j:plain

【必殺】

 

ローテーション評価…D

アンリミテッド評価…D

2pick評価…C 

 

 3/4/2必殺です。

 

 攻撃力は高いですが、逆に特筆すべき能力はパンチの威力しかありません。頭でっかちのスタッツでは必殺があっても大した脅威にはならないでしょう。普通は似た能力で潜伏を持つシャドウエンフォーサー・ターニャが優先されます。

ローテーション評価、アンリミテッド評価ともにDです。2pickでもそこまで優秀な戦力ではなく、C評価とします。

 

二刀流

f:id:michita_sv:20190327085737p:plain

自分のフォロワー1体は突進 と「1ターンに2回攻撃できる」を持つ。

ローテーション評価…C

アンリミテッド評価…B

2pick評価…D

 

 5コストでフォロワー1体に二回攻撃と突進を付与するスペルです。

 

 5コストでやることとしては非常に弱い効果です。盤面のフォロワーの数は増えず、突進が付くからといって盤面処理に回るのは効率が悪くてとてもやってられません。顔面にパンチすることだけに存在価値があるスペルです。

白刃の剣舞が潜伏軸と相性が良いバフ兼除去スペルなので、リオードや旅カエルをパンプアップして叩くアグロデッキには来季可能性を感じます。ただそれらのデッキでも5コストのカードならアルベールやら死の舞踏やらドラゴンナイツやらいろいろと打点を出せる汎用的な選択肢は存在するので、このカードを採用するとなると相当潜伏パンチに依った構築でないと意味がありません。

 

 基本的には採用しない方が勝てそうな気はしないでもないですが、決まれば気持ちよくなれるカード筆頭なので1枚くらいはデッキに挿していても面白いかもしれません。ローテーション評価はC、アンリミテッド評価はBです。

2pickでは最悪です。このブロンズレアが新弾ボーナスを受けることは2pickロイヤルの足をかなり引っ張ることになるかもしれません(ただしロイヤルを相手取るときにはリーサルケアの際に計算に入れておく必要があるので注意)D評価です。

 

不屈の司令官

f:id:michita_sv:20190327085915p:plain

自分のターン中、自分の他のフォロワーが進化したとき、そのフォロワーを+0/+2する。

【ファンファーレ】【エンハンス:7】+4/+4して、自分の他のフォロワーすべてを+0/+2する。

 

ローテーション評価…C

アンリミテッド評価…D

2pick評価…A

 

 進化時誘発効果持ちの2コストサイクルのロイヤル版です。2/1/3で進化時誘発は体力バフ、エンハンスで7/5/7+体力バフを持っています。

 

 2コスト帯に確定枠の多い機械ロイヤルではかなり採用しづらいカードです。また従来の兵士指揮官が主軸のロイヤルでもリーシャの影響でセリアリオード以外の低コストフォロワーは兵士を採用したいデッキが多くなりそうです。そのため能力云々以前に環境的に採用しづらいことが予測されます。

また体力バフ効果は同サイクルの白きレインディアの下位互換になる状況が多く、スタッツも2/2/2でないので使いにくさが目立ちます。エンハンス効果も単体では機能しないものです。

 

 構築で見ることはあまりないカードになると考えています。ローテーション評価はC、アンリミテッド評価はDです。

2pickでは能力持ちの2コストフォロワーなので安定してpickできますが、他クラスのサイクルのカードと比べるとやや見劣りしそうです。2pick評価はAとします。