ミチタのシャドバ備忘録

使ってるデッキ、新弾評価など

リバース・オブ・グローリー事前評価:ヴァンパイア編

 

 

レジェンドレア

 絢爛のセクシーヴァンパイア

f:id:michita_sv:20190626132658j:plain

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…S

2pick評価…D

 

 セクシーヴァンパイアの再録です。本体性能はコストとサイズとドレイン効果がひと回り小さくなっただけでほぼそのままですが、デッキからこのカードを引いた時に永続的な復讐状態に入る強力な効果が発動します。

 

 最速1ターン目から復讐状態になることができるため、各種復讐シナジーカードの強力な効果を存分に発揮することができます。特に復讐条件で疾走を持つダークジェネラルが先攻4ターン目、哀切の悪魔がいれば3ターン目から疾走でリーダーを攻撃できれば勝ちはかなり近づくでしょう。

問題はセクシーヴァンパイアを引けるかどうかはほぼ運任せである点です。

悪夢の始まりのフォロワーサーチによってある程度は引きやすくなりますが、3投しても通常のドローだけでは約半分の試合は中盤までに引き入れることができません。マリガン後の手札に引き入れてしまうと更に確率が大幅に下がってしまう点も気になります。

またセクシーヴァンパイアの復讐状態+消滅は強制なので、終盤にトップで引いたときに8コストフォロワーとして使えない可能性があります。

 

 ローテーションで2ターン目から復讐シナジーが使えるならば圧倒的なパワーを持つデッキになりますが、結局は運次第で安定には程遠いでしょう。

セクシーヴァンパイア本体もライフレースに強く最低限の盤面干渉もできるため復讐デッキであれば3枚積むことへの抵抗はわりと少ないですが、このカード以外の復讐以外条件達成手段をちゃんと用意できる構築にする必要はあるだろうと考えています。ローテーション評価はAとします。

 

 アンリミテッドでは序盤に復讐に入ることの恩恵がさらに増し、新たなる運命によって無理やり引くという手段も取れるため復讐を利用した構築の自由度が格段に上がります

黙示録やディアボリックドレインでアグロやドロシーを捌くコントロールも考えられ、もちろん普通の復讐疾走構築でも大きな強化になるでしょう。アンリミテッド評価はSです。

2pickではトップで引いてきてそのまま消滅することがほとんどだと思います。復讐シナジーを狙うにも何枚もpickできるようなカードではないので不安定すぎるでしょう。2pick評価はDです。

 

 悪逆の公爵・ユリウス

f:id:michita_sv:20190626143413j:plain

カードが強いと立ち姿もかっこよく見える

ローテーション評価…S

アンリミテッド評価…S

2pick評価…S

 

 全盛期アグロヴァンパイアでアグロミラー後攻を悶絶させていたユリウスが帰ってきました。3/1/5の体力偏重スタッツに、相手フォロワーが出るたびに相手ライフを吸って自分のライフを回復する厄介な常在型能力を持っています。

さらに復讐状態であれば無償進化能力を持ち、進化後は3/5/5になります。その状態では相手フォロワーを一方的に破壊したときにユリウス自身の体力を回復する効果が付きます。

 

 なんかもう物凄いカードです。

3/1/5スタッツは同コスト帯の除去カードで1枚で処理できるカードはローテーションではパペットショックのみです(それでも1点ドレインされるので無傷の1-1交換ではありません)

フォロワーで処理しようにも場にフォロワーを並べるたびに1点吸われます。先攻3ターン目にユリウスを置かれたら悪夢の始まりをプレイするだけで2ダメージ受けますし、進化でトークンを展開するギアスネークテイマーやトランプルフォートレスは大ダメージを受けます。

進化後の自己回復効果もいやらしく、体力5で盤面に残るためスペルで除去することが困難です。

3コストと軽く軽量除去と同時にユリウスを進化することも容易であるため、多少の盤面展開であれば5/5のユリウスが残った状態で返されてしまいます。復讐時の無償進化が働けばそれを進化権を消費せず行うことが可能です。

 

 もし4コストだったとしてもパワーカードなんじゃないかと思わされる強烈なフォロワーです。アドバンテージを失わずに除去をすることが非常に難しく、2/2/2の進化で倒されない体力5を持つため大量ドレインで勝負を決めてしまう試合も充分考えられます。

復讐ヴァンパイアはもちろん機械ヴァンパイアにすら単体性能が高すぎて採用されるのではないかと考えています。ローテーション評価はSです。

 

 アンリミテッドでもこの効果は驚異的だといえます。異次元の侵略ですら除去できないためアーティファクトネメシス相手にも最低2点前後のドレインが期待できそうです。

復讐ヴァンパイアをはじめ、ヴァンパイア全体を大きく押し上げるフォロワーになると考え、アンリミテッド評価をSとします。

2pickでも3コストフォロワーとしてはパワーカードであり、生き残れば大きなアドバンテージを取れます。進化権の切れた相手が処理に戸惑うとそのまま試合が終わる可能性も高いでしょう。2pick評価もSとします。

 

ゴールドレア

 哀切の悪鬼

f:id:michita_sv:20190626155046j:plain

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…C

 

 2/2/2の標準スタッツで非復讐時はバニラですが、復讐状態であれば手札のカード2枚のコストを1ずつ下げることができます。

 

 現在のローテーションでは復讐ヴァンパイアによくあった1コスト4点除去が存在しないため、疾走フォロワーをフェイスに走らせる隙をどう作るかが少し問題でした。このカードはその問題を解決してくれるでしょう。

同じターンに使うカードを下げることができれば実質2コスト分浮かせることができ、ダークジェネラル+除去のようなテンポスイングをより軽いコストで行うことができます。もちろん手札に来たセクシーヴァンパイアなどの重いカードを早いターンでプレイするのにも効果的です。

 

 復讐ヴァンパイアの2コストの枠はかなり競争が激しいものの、その中でこのカードは疾走ブン回りプランに最も貢献するカードであるため有力な採用枠になるでしょう。ローテーション評価はAです。

アンリミテッドでも0コストのディアボリックドレインなどの、よりぶっ飛んだ動きが可能になります。エメラダのようなバリューのある高コストフォロワーを使いやすくもなるので重めの復讐ヴァンパイアにおける潤滑油として機能してくれそうです。アンリミテッド評価もAとします。

2pickでは2/2/2バニラになることがほとんどです。コスト軽減が役に立つこともあるでしょうが、早期の復讐状態が実現しづらいため大きなテンポ得は難しいでしょう。2pick評価はCです。

 

  堕落の漆黒・アザゼル

f:id:michita_sv:20190626161059j:plain

ガァァーーーーーー!(断末魔)

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…S

2pick評価…A

 

 4/3/3スタッツで、ファンファーレで2点ダメージ、復讐状態であれば6点ダメージを飛ばせます。自身の進化で復讐状態になることができ、自分の体力の最大値を10にしたうえで4点以上のダメージを受けなくなるリーダー付与効果を付けます。

非復讐状態でもダメージ内蔵フォロワーとして使うことができ、体力を10にしても一撃で死なないようになっているためとても親切な効果になっています。

でも8/7/7という威厳溢れるスタッツから今までのライフレースを無かったことにする豪快なファンファーレを持っていた昔のアザゼルを想うと、今のアザゼル強くなったけれどサイズが小振りになって能力も安定志向で少し悲しいです(誰目線)。

 

 「体力20」と「一度に3点ずつしか喰らわない体力10」だと、盤面を作って攻めてくるデッキ相手では前者の方が強いですが、OTKエルフなどの一撃が重いデッキ相手ではむしろ後者の方が実質的な体力は高い場合も多いでしょう。

そのため特にアンリミテッドでは、セクシーヴァンパイアで既に復讐状態になっていたとしてもあえてアザゼルに進化を切ることもあり得そうです。

 

 ただでさえファンファーレで1体除去できる優秀な能力持ちで、復讐時ならほとんど確定除去のように扱えます。

腐ることがなく、2面処理しながら比較的安全な復讐状態になれるカードであるため、復讐ヴァンパイアのキーカードとして期待できるでしょう。ローテーション評価はA、ダメージカットの恩恵が高いアンリミテッドでの評価はSです。

 

 2pickでも安定してテンポを取ることのできる進化前復讐シナジーを存分に活かせる進化効果両立している点の評価が高く、積極的にpickできるカードであると考えています。2pick評価はAです。

 

シルバーレア

 加虐の独房

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…A

2pick評価…C

 

 3コスト3枚ドロー3自傷アミュレットです。

 

 自傷ヴァンパイアの大ボスである蝙蝠がローテ落ちしてしまったので、自傷ヴァンパイアは組まれにくいと思います。単純な手札補充であれば悪夢の始まりがテンポ面で最強なので、このカードを自傷シナジー以外で使うことはないでしょう。

 

 ヴァーナレクはまだしばらくローテーションで使えるため、どこかのタイミングで自傷軸の復活とともにこのカードも活躍する可能性は無きにしもあらずだと思います。ローテーション評価はBです。

アンリミテッドでは3コストと重いもののドロー付きの鮮血の花園として使えます。早期のヴァーナレク条件達成とヴァーナレクドローに貢献できるためドローソースの枚数と相談して採用されそうです。アンリミテッド評価はAとします。

2pickではテンポロスが目立ちますし、自傷も普通に痛いです。2枚設置できればそれだけでヴァーナレク起動も見えてきますが、その前に顔面が無くなっている可能性は高いです。2pick評価はCとします。

 

 マシンファームデビル

f:id:michita_sv:20190626170450j:plain

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…D

2pick評価…A

 

 4/3/3と少し控えめなスタッツで、ファンファーレでプロダクトマシーンを手札に加えます。進化時にはリペアモードを手札に加えた上でppを2回復するため、入手したカードを同じターンに使うことが可能です。

 

 4/3/3でプロダクトマシーン追加は同じパックでドラゴンに追加された3/2/3鋼爪の竜戦士と比べると寂しい効果です。

進化時効果によって2面展開+進化マシンファームデビルの回復ができるものの後攻4ターン目の進化は基本的にギアスネークテイマーが非常に強いためこのカードの優先度は若干低そうです。

しかし1枚で2体分の機械フォロワーを出せる機械カードである点はヴァンパイアの機械シナジーにとっての価値が高く、手札の機械トークンを温存しておくことでスレイの疾走も付与しやすくなります

また進化後攻撃力5のおかげで進化前ユリウスを上から処理することが可能であり、トークンが盤面に出ないためユリウスに吸われるダメージも最小限、といろいろ噛み合っています。

 

 機械ヴァンパイアのカードの中では比較的パワーは低めだと思いますが、デッキとの相性がよく扱いやすいパーツになるでしょう。ローテーション評価はAです。

アンリミテッドでは機械シナジーを使うことがなさそうであり、それに依存した強さであるマシンファームデビルはかなり優先度が落ちるでしょう。アンリミテッド評価はDです。

2pickでは無難な戦力として使えそうです。プロダクトマシーンを残しておいて鉄刃の悪鬼でドローするなど小回りも利きます。2pick評価はAとします。

 

 ルインドリーム・ナイトメア

f:id:michita_sv:20190626173045j:plain

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…B

2pick評価…A

 

 2/1/1の低い本体スタッツですが、復讐状態であれば2/3/1になります。

さらにラストワードで、直前のナイトメアの攻撃力がフォレストバットに加算された状態で場に出ます。素の状態でもバットは2/1、ナイトメア進化したり復讐状態であれば4/1、復讐状態かつ進化であれば6/1のフォレストバットが出てきます。

 

 1点を出すのが難しいクラスにとってはかなり厄介なフォロワーです。

ナイトメアだけを倒しても盤面の打点は増えてしまうため、バットまで同時に処理ができない状況では盤面への居座りを許してしまうことになるでしょう。その状態で進化されるとさらに厄介になります。

反面人形ネメシスなどには簡単に処理されますし、消滅除去にも無力です。例によってオクトリスがラストワードを奪っていくと3/1のフォレストバットが相手の場に出ます。

 

 刺さるマッチアップがはっきりしているカードですが、2コストと軽いフォロワーでありながら処理に2手かけることを強制しやすいカードです。

復讐ヴァンパイアをはじめとしたアグレッシブなデッキへの採用が見込めると考え、ローテーション評価はA、アンリミテッド評価はBとします。

2pickでは2コスト帯として2/2/2相手にも出していけるカードであり、進化すれば面倒な処理を押し付けることができます。2pick評価はAです。

 

ブロンズレア

 慟哭の魔人・ネフィリオ

f:id:michita_sv:20190626175213j:plain

ローテーション評価…C

アンリミテッド評価…D

2pick評価…A

 

 3/3/3スタッツで選択不可を持っています。エンハンス7で7/7除去耐性持ちという厄介な大型フォロワーとしてプレイできます。

 

 3/2/3に対してかなり強く出ることができます。良スタッツでありながら進化後の低体力も軽量除去で咎められにくいです。シナジーは特にないですが単体で使いやすいフォロワーだといえます。

 

 そのため普通なら自分の基準であればB評価以上をつけていいカードだと思うのですが、ヴァンパイアの3コストは悪夢の始まりと悪逆の公爵・ユリウスが鎬を削っている魔境になっています。

そのため相性の良いテンポデッキでさえ、3コスト帯に構築で枠を見つけ出すことは難しいでしょう。ローテーション評価はC、アンリミテッド評価はDとします。

2pickではそのスタッツと選択不可の威力によって盤面を作りやすく、エンハンスも除去1枚で終わりにくい大型フォロワーなのでかなり優秀です。ローテーション評価はAとします。

 

 ギアスネイクテイマー

f:id:michita_sv:20190626180713j:plain

ローテーション評価…S

アンリミテッド評価…A

2pick評価…A

 

 2/1/3スタッツで、進化時効果がドレインのない代わりに面展開になって機械属性の付いたレディ・グレイになっています。

 

 2コストフォロワーの進化で機械フォロワーを3面展開できるというのは機械ヴァンパイアにとって革命的です。

機械神のカウント、モノの条件、鉄刃の超ドローとの相性が素晴らしく、余った2コストで獄炎のデーモンを置けばさらに+3の手札バフが乗ります。

 

 機械ヴァンパイアというデッキをTier1に押し上げるカードであると考え、ローテーション評価をSとします。

アンリミテッドでも進化横展開フォロワーとして優秀です。アンリミテッド評価はAとします。

2pickでは2ターン目のカードとしては妥協気味です。できるだけこのカードに進化を切れるようなマナカーブを意識したいところでしょう。2pick評価はAとします。

 

 魅惑の一撃

f:id:michita_sv:20190626182459j:plain

かわいい

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…A

 

 2コスト3点スペルです。対象がランダムになっており、追加効果として+2のハンドバフがついています。

 

 +2のハンドバフはおまけとしてはかなり強力です。疾走の火力アップによる大ダメージが狙えます。

対象がランダムなのは汎用除去として3投するにはやや怖い要素ではありますが、潜伏リオードを倒せるという利点でもあります。

 

 来季のヴァンパイアは攻撃的なデッキが多くハンドバフを活かしやすいため、採用優先度の高い除去となるでしょう。ローテーション評価アンリミテッド評価ともにAです。

2pickでは除去としてpickできるでしょう。ランダムはやはり怖いですが、サロメや疾走などにバフをかける手段が増えるのは悪くないです。2pick評価はAとします。

 

 犇めく悪鬼

f:id:michita_sv:20190626183915j:plain

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…B

2pick評価…B

 

 2/3/2とややオーバースタッツです。ファンファーレに2点の自傷ダメージがありますが、復讐状態なら逆に対戦相手へのダメージになります。

 

 復讐ヴァンパイアの2コストはかなり分厚くなっています。このカードは2/3/2で悪くない性能を持っていますが、役割を持ちやすい低コストカードが増えたためやや立ち位置は悪くなりそうです。

 

 採用するのであれば前のめりな構築にすることで復讐時のバーンダメージを活かせるでしょう。ローテーション評価アンリミテッド評価ともにBです。

2pickでは2コストフォロワーとしてpickできるでしょう。自傷ダメージが大きくなりすぎないようにデッキ全体で調整する必要はありそうです。2pick評価はBとします。

リバース・オブ・グローリー事前評価:ドラゴン編

 

 

レジェンドレア

 天災のジェネシスドラゴン

f:id:michita_sv:20190623101614j:plain

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…A

 

 ジェネシスドラゴンがレジェンドとして再録されました。本体スタッツは体力こそ1減ったものの7点疾走の部分は変わっていません。それでいて進化権を消費して全体3点AoE+pp加速というランプドラゴンに嬉しいアクセラレートが追加されています。

 

 大型疾走が偉いのは周知の事実でしょう。体力が減ったとはいえ8もあるため戦闘やダメージ除去で処理するには難しいスタッツです。

打点が据え置きの7であるのも嬉しいところです。従来のジェネシスドラゴンと同様の使用感のフィニッシャーとして運用できると考えています。

 

 アクセラレート効果は軽量横並びのデッキに対して効果的です。進化前リオードの体力3まで処理できるため特に対ロイヤルの後攻4ターン目の択としては有力になりそうです。

ただEP消費は決して軽い条件ではないですし、4コストかけて自分の盤面にフォロワーが残らないため、返しのターンの再展開で不利な盤面が継続し易い点は注意が必要です。

pp加速効果も付いていますが4コストと重いうえにEPを消費する関係上スペルウィッチ等への加速目的の空撃ちが難しいため、このカードを最初からppブーストカードとして計算するのは皮算用になるでしょう。

 

 アクセラレート単体では対戦相手依存の部分も多いため使いにくいこともありそうですが、本体の疾走が昔と変わらず優秀であり、そのオマケとしてpp加速付きAoEがあるというのは嬉しい能力だといえるでしょう。

ランプドラゴン、庭園ドラゴンの有力なパーツになると考え、ローテーション評価アンリミテッド評価ともにAとします。

pp加速の安定しない2pickでは本体がかなり重いですが、大型疾走もAoEも勝因になり得る効果であるためさすがに強そうです。2pick評価はAとします。

 

ハルクドラゴニュート

f:id:michita_sv:20190623111244j:plain

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…C

2pick評価…S

 

 8/7/4突進守護ダメージカット、進化で破壊不能盛りに盛った性能をしています。

 

 突進で一体処理、ダメージカット効果で体力3で居座り、守護によって無視も許さない、と単体で能力が完結しているフォロワーです。

さすがに進化後スタッツは伸びませんが破壊耐性が付くため、ハマると一生処理できずに負けることもあるでしょう。

ただ白刃の剣舞に対して無力であったり、漆黒の法典、異次元からの侵略、操り人形などの除去やケルベロス進化の先置きなど弱い相手にはとことん弱いのが厳しいです。

体力が低いため処理される時には低コストであっさりと取られてしまうことが多く、ラストワードやリーダー付与効果はなにもないため8コスト突進で1体処理して返しの軽量スペルで後腐れなく退場、という最悪の流れも多く発生してしまうでしょう。

 

 総じてハイリスクハイリターンなカードです。特定のマッチアップ、特にスペルウィッチへの進化置きでゲームを破壊できることもありそうですが、ドラゴンの8コスト帯にポセイドン竜の財宝が存在することもあり、このカードは環境メタとしての立ち位置に収まりそうです。ローテーション評価はB、アンリミテッド評価はCとします。

 

 2pickでは適した除去を相手に握られている可能性が減るためゲームを破壊できる期待値が構築よりも格段に高いです。

突進で大型フォロワーを1体処理できることもあって強力なフィニッシャーとして運用できるでしょう。2pick評価はSとします。

 

ゴールドレア

 竜の財宝

f:id:michita_sv:20190623113915j:plain

f:id:michita_sv:20190623114017j:plain

ピカピカみつけたゴブ(フレーバーテキスト)

ローテーション評価…S

アンリミテッド評価…B

2pick評価…S

 

 1コストのアミュレットで、そのままでは何の効果もありませんが20カウントを進め切るとご褒美のあるカードです。

ターン開始時に加えて自陣にフォロワーが出るたびにカウントが進んでいき、割れると毎ターン終了時に守護以外のフォロワーを全て8/8のインフェルノドラゴンに変身させるという豪快な効果を持つドラゴンスフィアを場に出します。

エンハンス8でプレイすることもでき、その場合はカウント10からスタートします。さらに4/3突進のヘルフレイムドラゴンを2体出すため、実質カウントは8になります。

 

 1ターン目にこのカードを出せば、7ターン目までにフォロワーを14体、もしくは8ターン目までにフォロワーを13体場に出すことができれば起動できます。

7ターン目起動はかなり厳しい条件ですが、8ターン目起動は2,3ターン目に1体、4~7ターン目に2体、8ターン目に3体のフォロワーを出せれば起動できるためスペルを挟んでもある程度余裕のある目標だといえます。炎獅子の大将軍の条件と違って破壊される必要が無いのがポイントです。

またエンハンスでプレイすれば、財宝の2ターン後までに6体のフォロワーを出せれば起動可能です。これはポセイドンを出すことができれば容易に達成可能ですし、3ターン後までに5体であれば特に特化していない構築でも達成可能でしょう。

pp加速から6ターン目にエンハンス財宝を着地させることはランプデッキであればそこまで高い引き要求なしで達成可能であり、ヘルフレイムドラゴンのおかげでプレイ時の隙も微小です。この場合も8ターン目、遅くとも9ターン目には竜の財宝が起動することになります。

 

 これらの竜の財宝のカウントの達成条件に対して、ドラゴンスフィアから得られる恩恵があまりにも絶大です。

竜の財宝が割れるターン8/8が並ぶターンラグがないため、即座にクリティカルな盤面を作ることができます。仮に処理されてしまっても後続の小型フォロワーがすべて8/8になるため相手はとても支え切れないでしょう。

アミュレット破壊を持たれていても同時に場に出てくる8/8に対処できなければ意味がないため間接的に除去耐性があり、返しのターンにリーサルがなければほぼ勝利が確定します。

 

 テンポ、ランプ両面で使える決定力の高いフィニッシュ手段であり、中長期戦を志向し10ターン目付近を勝利ターンとするデッキに対して大きな有利を取れるカードです。

環境の速度を規定するカードの一つになると考え、ローテーション評価をSとします。

 

 アンリミテッドではローテーションと比べて達成速度は大して変わらないものの、豊富なキャントリップフォロワーによって安定感が大きく上がります。

フェイスドラゴンでの直接の勝ち筋とは外れるカードなので優先度は落ちますが、環境によっては有力な選択肢になると考え、アンリミテッド評価をBとします。

 

 2pickでは環境屈指のボムレアです。8コストで4/3突進2体だけでも充分な盤面干渉力がありますが、3,4ターン後には対処不能の8/8軍団が容易にゲームを終わらせるでしょう。2pick評価はSです。

 

 聡明のドラゴニュートスカラー

f:id:michita_sv:20190624110742j:plain

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…A

2pick評価…B

 

 3/2/2+攻撃をされないというトリニティドラゴンのスタッツで、ファンファーレと進化時に手札入れ替え効果が付いています。1コスト増えたら進化時効果との付いたエルネスタと考えてもいいでしょう。

 

 トリニティドラゴンと同様に進化後体力が4でトレード回避能力を持っているため、除去を2コストスペルに頼っているデッキに対しては延々とクロックを刻むことも可能です。恐竜時代や新ゼルなどのバフとも相性が良いでしょう。

手札入れ替え効果はドラゴンでは初めての任意指定可能な入れ替えであり、アンリミテッドであれば煌牙の戦士・キットのコストを踏み倒しつつ手札補充できるなど今まで安定しなかったディスカードシナジーを起動させることができそうです。

それらのシナジーのないローテーションでも、2枚目以降の竜の財宝や終盤のppブーストカードを有効牌に変換できます。2pickではカードパワーの低いカードを交換できるのが嬉しいです。

 

 総じて便利かつ相手にとっては嫌らしいフォロワーです。

アグロ系デッキの立場の弱いローテーションでも、テンポドラゴンや竜の財宝ドラゴンなどでは採用選択肢になると考え、ローテーション評価はBとします。攻撃性能も手札入れ替えも価値が上がるアンリミテッドではA評価です。

2pickでは手札入れ替えが便利で、終盤に最後の数点を削り切るのに役立つ展開もありそうです。2pick評価はBとします。

 

シルバーレア

 螺旋のムシュフシュ

f:id:michita_sv:20190624132452j:plain

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…D

2pick評価…A

 

 ムシュフシュの名を冠していますが、2/2/2の頃の面影は特にありません。アクセラレート4で必殺持ちの1/1トークン2体の生成、7コストの本体はラストワードでそのトークンを盤面に出します。

 

 中型フォロワーが主体のデッキに対しては必殺2体の横並べは強力ですが、トークンのスタッツが低すぎてプロダクトマシーンと相討ちに取られてしまいます。4コストで合計攻撃力が2しかないためプレッシャーが低いのも問題です。

本体も7コストとしては直接の盤面干渉能力がないわりにスタッツが物足りず、ラストワードはオクトリスに美味しく頂かれてしまいます。

 

 真っ当に盤面を取り合う展開では強みを発揮できますが、それ以外の状況でややカードパワーに難があるのは否めないでしょう。

中盤デッキに対するアクセラレートの遅延性能は高いため財宝特化型のドラゴンでは環境次第で少量採用される可能性はあるかも、ということでローテーション評価はBとします。アンリミテッドではさすがに無理なのででD評価です。

2pickではトークンが1点除去で飛んでいかない限りはアドバンテージを取れそうです。2pick評価はAとします。

 

 鋼爪の竜剣士

f:id:michita_sv:20190624134706j:plain

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…A

 

 3/2/3の機械フォロワーで、ファンファーレでプロダクトマシーンを手札に加えることができます。さらに進化時に手札に機械カードが2枚あれば、顔にも飛ばせる3点ダメージを撃つことが可能です。

ファンファーレで得たプロダクトマシーンのおかげで、実質的には機械カードが1枚手札にあれば進化時効果が発動します

 

 3ターン目に問題なく展開可能なスタッツで後続をファンファーレで確保することができ、それらがどちらも機械カードです。バイロンとの相性は最高クラスだといえます。

一枚でフォロワーを2体分確保できるため竜の財宝との相性も良好です。進化時効果は緩めの条件こそあるものの威力が高く、顔にも撃てるので腐りません。

 

 短所のない優秀な機械フォロワーであり、特に機械シナジーを使う攻撃的なデッキで自然に採用できるでしょう。ローテーション評価アンリミテッド評価ともにAとします。

2pickでも単体でマナカーブを埋めやすく、進化時効果も充分発動できる範囲の条件なので優先的にpickできる3コスト域でしょう。評価はAとします。

 

 風に乗る者・エイファ

f:id:michita_sv:20190624141518j:plain

CVは牧野由依さんです(重要)

ローテーション評価…D

アンリミテッド評価…D

2pick評価…D

 

 フェイスドラゴン等で使われたエイファの再録です。スタッツと攻撃されない効果はそのままにコストが上がりましたが、エンハンス無しで疾走を持つようになっています。

 

 元カードでの運用でも3コストでの体力の低さはネックになっていました。素の状態ではマジックミサイルやファイアリザードに倒され、進化してもトリニティドラゴンとは違って3点除去に引っかかってしまいます。

それが新録でスタッツ据え置きにもかかわらずコストが増えてしまったせいで、低体力がより致命的なものになってしまいました。トレード性能が低すぎるため顔面を叩きに行くしか使い道がなく、簡単に除去されてしまうため簡単にテンポを取られてしまいます。

 

 残念ながら構築で使うには性能が低すぎるでしょう。元カードには思い入れがあったので残念です…。ローテーション評価アンリミテッド評価ともにDとします。

2pickでも疾走がついているとはいえ使いにくすぎます。単体打点も高くないため疾走フォロワーを多くpickしてゲームプランに組み込むのも厳しいでしょう。2pick評価はDです。

 

ブロンズレア

 ガジェットマーメイド

f:id:michita_sv:20190624143505j:plain

かわいい

ローテーション評価…A

アンリミテッド評価…A

2pick評価…C

 

 2/2/1で、場に機械フォロワーがいれば疾走を持ちます。条件なしで攻撃耐性があるとはいえエイファと同じスタッツの疾走…。

 

 2コストの疾走フォロワーなのでアグロデッキとの相性が優れています。バイロンの効果が乗れば3点分の打点になり、1ターン目に飛翔の竜人が出ていれば2ターン目から攻撃可能です。

単体では2/2/1でしかないため序盤の2コストフォロワーとして計算しづらいのが問題ですが、軽量フォロワーを多く採用してアグレッシブに攻めていくデッキであれば主軸になるでしょう。

 

 前寄せの機械ドラゴンを組むうえでの重要カードになると考え、ローテーション評価をAとします。

アンリミテッドでもバイロンとマシンエンジェル、鋼爪の竜戦士あたりまでは自然に採用できるため、覚醒条件を待たずに疾走できるこのカードは有力な採用候補になるでしょう。アンリミテッド評価もAです。

2pickでは2ターン目におけるスタッツの弱さが気になります。疾走条件も盤面の取り合いの多いpickでは達成難易度と恩恵が見合っているとは言い難いです。2pick評価はCとします。

 

 オルカの滝のぼり

f:id:michita_sv:20190624150524j:plain

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…D

2pick評価…A

 

 基本的な2コスト3点スペルです。覚醒状態であれば2/2のオルカを2枚手札に加えることができます。

 

 概ね普通の3点除去です。ドラゴンではだいたい侮蔑の炎爪の方が優先されそうですが、手札にフォロワートークンを補充できるため竜の財宝との相性が良い点は注目できます。

 

 純粋にメリット能力を持った除去なので必要に応じて採用されるでしょう。アンリミテッドではサラマンダーブレスなどの競合に押されて厳しいかもしれません。ローテーション評価はB、アンリミテッド評価はCです。

2pickでは柔軟性の増したゾンビパーティのようなものなので使いやすいでしょう。2pick評価はAです。

 

 風を知る者・ゼル

f:id:michita_sv:20190624153103j:plain

君と一緒に、空へ!

ローテーション評価…C

アンリミテッド評価…C

2pick評価…C

 

 2/2/2としてToG環境を制覇し、ナーフされた後もアンリミ庭園で使われているゼルが再録されました。進化時効果は変わっていないものの5コストと重くなっており、その代わりにファンファーレで単体バフ効果が追加されています。

 

 3/3の本体に+2/+2バフなのでコスト比としては合格ですが、盤面にフォロワーがいなければならないのがネックになります。バフを乗せられなければ本体スタッツの低さにより5ターン目に使うことが難しいです。

覚醒状態になれば同じターンにプレイした軽量フォロワーにバフ+疾走付与ができるため使い勝手は上がりますが、コストが重いため大きな打点を出すことが難しいため全盛期の頃とは破壊力は比べるべくもありません。

実用的なコンボとしては、新ニュートラルレジェンドの闇の翼・オリヴィエで5コスト浮かせて、進化権を踏み倒したゼルで疾走を付与するという7/7疾走+5/5突進のコンボが存在します。

しかしゼル自身は進化回数を踏み倒せるカードではなく、バーストダメージも7点どまりなので進化ドラゴンでも有力なパーツとは言い難いでしょう。

 

 アグロデッキで5コストフォロワーとして採用するほどの能力かというと微妙で、疾走付与がきれいに活かせるデッキが発見されないと厳しいでしょう。ローテーション評価はCとします。

アンリミテッドでは庭園下で3コストになってしまうのが痛く、現状のアンリミでのゼルのコンボ先はダゴンなのでバフ効果も要りません。アンリミテッド評価もCです。

2pickでもスタッツの低さが問題です。pp加速が無ければ相手の進化前にプレイできないコストであるためリスクが高いカードになってしまうでしょう。2pick評価もCとします。

 

 雄大なるルフ鳥

f:id:michita_sv:20190624163156j:plain

twitterを嗜むブロンズの鳥(再録)

ローテーション評価…B

アンリミテッド評価…C

2pick評価…A

 

 3/2/2攻撃時+2/+0という攻撃全振りのルフ鳥が再録されました。攻撃時バフの数値は減りましたが元のスタッツが上がったため打点は変わらず、おまけのエンハンス自動進化まで付いています。

 

 素のスタッツが3/3/3になったことで2/2/2と相討ちになることがなくなりました。元のカードパワーとは大きな差であり、進化攻撃時には6/5相当になるため相手フォロワーを倒しながらライフを詰める動きに貢献できます。

 

 シンプルなカードですが愚直にライフを詰める動きとの相性が良いのは確かで、自動進化のおかげで若干シナジー要素もあります。アグロ系のデッキでは構築採用圏に入らなくもないと考え、ローテーション評価はB、アンリミテッド評価はCとします。

 

 2pickではかなりの活躍が見込めそうです。同コスト帯最良値のスタッツエンハンス自動進化は文句なしの性能でしょう。いよいよブロンズの鳥が真面目に使われる日が…!(構築ではないけど)

2pick評価はAとします。